佐藤究(さとう きわむ)さんの「テスカトリポカ」が第165回直木賞を受賞しました!
これは第34回山本周五郎賞を受賞した作品です。
佐藤究さんは15年程前から作家として活動をしておられますが、5年前にペンネームを「佐藤究」に改名して再デビュー。
それからの作品はいずれも大きな話題をさらい、その一つが今回直木賞を受賞した「テスカトリポカ」です。
佐藤究さんってどんな方なのでしょう?
今回は、第165回直木賞を受賞された佐藤究さんのwikiプロフィールと経歴、出身大学と高校、家族と結婚、そしておすすめ作品についてもお伝えします。
他の第165回直木賞候補作家についてはこちらをどうぞ。
佐藤究のプロフィール
それではまず、佐藤究さんのプロフィールをまとめておきます。
筆名 佐藤究(さとう きわむ)
本名 佐藤憲胤(さとう のりかず)
生年月日 1977年9月13日
年齢 43歳(2021年7月現在)
出身地 福岡県福岡市南区
出身高校 福岡大学附属大濠高等学校
2004年 「サージウスの死神」が第47回群像新人文学賞 小説部門優秀作に
2016年5月 「QJKJQ」で第62回江戸川乱歩賞受賞
2018年1月 「Ank: a mirroring ape」で第20回大藪春彦賞受賞
同年3月 同作で第39回吉川英治文学新人賞受賞
2021年5月 「テスカトリポカ」で第34回山本周五郎賞受賞
同年7月 同作で第165回直木賞を受賞!
佐藤究の経歴について
佐藤究さんのこれまでの経歴も見ていきましょう。
佐藤究さんは、1977年9月13日、福岡県福岡市に生まれました。
現在43歳です。
佐藤究さんは、以前は本名の「佐藤 憲胤(さとう のりかず)」で執筆活動をされていました。
デビュー作は2004年、第47回群像新人文学賞(小説部門)の優秀作に選ばれた「サージウスの死神」です。
その後、郵便局でアルバイトをしながら執筆活動を続けておられましたが、なかなか作品が売れず、苦しい10年間を過ごされました。
佐藤究さんは、それでも執筆活動を続け、2015年に娯楽要素の強い小説から路線を変更して、ゾンビ小説を書き始めました。
そうやって書いた「QJKJQ」が第62回江戸川乱歩賞を受賞します。
2016年、佐藤究さん39歳の時でした。
「QJKJQ」は犬胤 究(けんいん きわむ)というペンネームで受賞されましたが、書籍発行時には佐藤 究に改名されました。
佐藤究さんにとっては、経験を積んできた純文学の世界からミステリーの世界に変わったのですから、相当な覚悟をされたのでしょうね。
2018年には「Ank: a mirroring ape」で第20回大藪春彦賞と第39回吉川英治文学新人賞をダブル受賞されました。
さらに今年、2021年には「テスカトリポカ」で第34回山本周五郎賞を受賞し、さらに第165回直木賞を受賞されました。
「テスカトリポカ」は2021年6月10日に第4版が発行されています。
佐藤究さんは現在、東京都新宿区に在住しておられます。
佐藤究の出身大学と高校
佐藤究さんの出身大学と高校についても調べてみました。
佐藤究さんの出身大学について調べてみましたが、佐藤究さんは大学へは進学されなかったことが分かりました。
佐藤究さんの出身高校は福岡大学附属大濠高校です。
大濠高校は福岡市の中心部、大濠公園のすぐ近くにある中高一貫校です。
大濠高校といえば、スポーツ部門では強豪校として有名ですよね。
あの、博多華丸さんも大濠高校の出身です。
また大濠高校は進学校で、ほとんどの生徒が大学進学を目指す中、佐藤究さんは、進学に興味を示さなかったそうです。
佐藤究さんの直木賞受賞を受けて、高校3年生の時の担任、井上栄治先生がこう語っておられます。
我が道を行くタイプで、他人の意見に振り回されない芯があった
また、こうも言われています。
初期の作品は、読む人を選ぶ小説が多く、この後(作家として)どうなるのだろうと少し心配していた。だが、受賞作は、新しい視点を打ち出し、社会問題や神話を取り入れるなど幅が広がっている。ここまで来るのに相当な苦労があったと思う
今後もペンネームの通り、作家の道を彼らしく究めてほしい
井上先生は読書が好きな方で、ずっと佐藤究さんを見守り、応援して来られたのですね。
自分が応援してきた教え子が直木賞を受賞するなんて、先生も、喜びでいっぱいでしょうね。
佐藤究の家族や結婚について
佐藤究さんの家族や結婚についても調べてみました。
佐藤究さんの家族について調べましたが、家族についての情報はほとんど見つけることができませんでした。
ただ一つ、佐藤究さんには弟さんがおられることが分かりました。
弟さんは鼓阿弥 義輝(こあみ よしてる)さんと言われます。
おそらく本名は佐藤 義輝さんだと思われます。
弟の義輝さんは1979年生まれなので、佐藤究さんとは2歳違いですね。
弟の義輝さんは東京を拠点にバンド活動をされていたそうですが、音楽性の違いを理由にバンドを解散し、現在はソロ活動をされているそうです。
弟さんは東京都在住で、パーカショニストとして活動されていて、「生態系ビートクリエイター」と自称しておられます。
生態系ビートクリエイターって、よく分かりませんが、いろんな独創的な音を創り出すんでしょうか・・・。
佐藤究さんは、一緒にライブに出かけるほど仲が良いそうです。
佐藤究さんの結婚についても調べてみましたが、確かな情報は残念ながら見当たりませんでした。
佐藤究さんの家族と結婚について新しい情報が入りましたら、こちらに追記しますね。
佐藤究のおすすめ作品も紹介
最後に、佐藤究さんのおすすめ作品を紹介しますね。
テスカトリポカ
今回、第165回直木賞を受賞した作品です。
あらすじは、麻薬密売人バルミロ・カサソラが、潜伏先のジャカルタで日本人臓器ブローカーと知り合い、心臓売買のための組織を神奈川県川崎市のとある料理店の2階で作りあげていくというものです。
暴力的な部分と残虐性を忍ばせながらも、温かみや人とのつながりを感じることができます。
「QJKJQ」
第62回江戸川乱歩賞受賞作品です。
これは、家族全員が猟奇殺人鬼というミステリー小説です。
兄が殺害され、母もいなくなり、生き残ったのは父親と長女。
長女は父親が犯人ではと疑いを持ち始めます。
すごい話ですね。