皆
さん、こんにちは。
もうすぐ第159回直木賞の発表があります。
今回は6人の方が候補に上がっているのですが、その中のお一人に木下昌輝(きのした まさき)さんがいらっしゃいます。
木下昌輝さんは歴史小説を書く作家さんですが、その独特の発想や文章力が多くの読者を魅了しています。
今回は、そんな木下昌輝さんの経歴とプロフィール、結婚、出身大学そして高校生直木賞にも迫ってみたいと思います。
木下昌輝の経歴とプロフィール
それではまず、木下昌輝さんの経歴とプロフィールを見ていきたいと思います。
木下昌輝さんは1974年、奈良県に生まれました。
現在44歳です。
子供の頃はチャンバラごっこをする元気な少年だったようです。
本は、子供向けの歴史漫画や「シートン動物記」などの動物ものを読んでいたそうです。
小学校5、6年生の時、担任の先生が、教室に横山光輝の「三国志」をほぼ全巻置いてくれたおかげで、「三国志」に夢中になりました。
このことは、その後の木下昌輝さんの人生に大きな影響を与えることになります。
木下昌輝さんは漫画が好きで、子供の頃は漫画家になりたいと思っていました。
木下昌輝さんの母親は「あしたのジョー」が大好きで、「あしたのジョー」なら買ってくれたそうです。
その後、宮崎駿さんの「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」に衝撃を受け、自分もアニメーターになろうと思ったそうです。
作文は小学校の頃から得意で、授業で発表させられたりしていました。
高校生になるとバレーボール部に入りました。
そのバレー部の仲間で交換日記をすることになり、木下昌輝さんの文章はみんなからとても面白がられたのだそうです。
木下昌輝さんはバレー部では補欠だったんですが、この文章力のおかげで存在感を示すことができました。
それで、文章を書いて人を楽しませる仕事をしたいと思うようになったそうです。
実際、高校生の頃から小説を書いていたのだそうです。
大学時代は、司馬遼太郎さんは読んでいたのですが、あとは精神病の関係の本を読んでいたとか。
大学卒業後はハウスメーカーに就職したものの4年半で退職されます。
やっぱり小説家になるという夢を諦めきれなかったのでしょうね。
それでまずはライターの学校に約1年間行きました。
そして、情報誌の飲食店の取材やお出かけスポットなどの記事を書いたりしていました。
その後、大阪文学学校というのを見つけてそこに通い始めました。
そこでは互いの作品を批評し合うのだそうです。
そして投稿を始め、2012年、「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞。
それから木下昌輝さんは小説家としての階段をどんどん上ることになります。
2015年、同作は第152回直木賞候補になり、また第4回歴史時代作家クラブ賞、舟橋聖一文学賞、高校生直木賞と多くの賞に輝きます。
2015年には二作目となる「人魚ノ肉」が第6回山田風太郎賞候補に。
そしてこの年は、咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞します。
この賞は未来の大阪文化を担う人材に対して大阪市から贈られるものです。
2016年、「天下一の軽口男」で第38回吉川英治文学新人賞候補に。
2017年、「敵の名は、宮本武蔵」で第30回山本周五郎賞候補、第157回直木賞候補、第7回山田風太郎賞候補になります。
そして今年2018年、「宇喜多の楽土」で第159回直木賞候補に選ばれます。
これで3度目の直木賞候補です。
結婚は?
木下昌輝さんの結婚について調べてみましたが、結婚についての情報は全く見当たりませんでした。
木下昌輝さんは44歳なので、結婚して子供さんがおられてもいい年齢ですが、小説家としてデビューして6年目、今乗りに乗っている時ですよね。
結婚を考える余裕はないのかも知れませんね。
もしかしたら、結婚はしていらっしゃるけれど公開しておられないだけかも知れませんが。
木下昌輝さんがさらに話題になり、結婚についての情報が分かった時にはこちらに追記させていただきます。
出身大学について
木下昌輝さんの出身大学についても調べてみました。
木下昌輝さんの出身大学は近畿大学です。
近畿大学の工学部建築学科を卒業されています。
文学とは全く縁のないようなところで学ばれたのですね。
それは高校時代のバレー部の友達が、小説家というのは引き出しをいっぱい持っていないといけないと教えてくれたからなのだそうです。
それで、文学部には行かずに、理数系が得意だったこともあって建築の方に進まれました。
近畿大学は大阪に本部を置く私立大学で、1943年に設立されました。
元ボクサーで俳優の赤井英和さんやつんくさんなど シャ乱Qのメンバーのうちの4人も近畿大学の出身です。
高校生直木賞も調査!
木下昌輝さんは2015年に「宇喜多の捨て嫁」で第2回高校生直木賞を受賞されています。
高校生直木賞というのは、直木賞候補の作品の中から、高校生達が議論を重ねて選んだ一冊に贈られる賞です。
選考の過程は以下のようになっています。
参加高校を2つに分けて、一つの高校に5、6冊の直木賞候補作が届く。
↓
高校生が回覧して校内で予選会を行い、候補作を2つに絞る。
↓
各高校の予選会の結果をもとに、最終候補作5~6冊が決まる。
↓
最終候補作のうち、まだ回覧していなかったものを再び高校生で回覧後、予選会を行い、最終候補作の評価をする。
↓
各高校の代表の生徒が文藝春秋に行き、そこでの議論で決定!
へえー、すごいですねえ。
こうやって情熱を持って文学に向き合う高校生達がたくさんいることに希望を感じます。
そんな若者達の支持を得ることができたというのはとてもすばらしいことですね。
さあ、第159回直木賞の発表は7月18日(水)、もうすぐです。
木下昌輝さん、”3度目の正直”となったらいいですね。