毎日暑い日が続いていますね。
今日から早くも8月!
中学生の皆さん、夏休みを楽しんでいますか?
でもせっかくの夏休みも宿題に追われているのでは?
中学生は辛い!
さて、夏休みの宿題の中には読書感想文がありますね。
「文書くの苦手なのに、読書感想文2000字だなんて。」と泣きそうな人もいるかも。
今回はそういう中学生のために「西の魔女が死んだ」の読書感想文の2000字の例と書き出しと最後の書き方も紹介します。
「西の魔女が死んだ」は梨木香歩さんの名作で、中学生の読書感想文にとてもおすすめの本です。
2000字の例と言っても、丸写しじゃなくて、ちょっとは考えなければいけないようにしていますから、お母さんもご安心ください(笑)
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「西の魔女が死んだ」のあらすじを簡単に
FineGraphicsさんによる写真ACからの写真
まず、「西の魔女が死んだ」のあらすじを簡単に振り返っておきましょう。
中学3年生のまいのもとに、おばあちゃんが危篤という知らせが入り、まいはお母さんの車でおばあちゃんの家へ向かいます。
まいは車の中で、おばあちゃんと過ごした2年前のことを思い出します。
まいは中学校に入学したばかりの頃、クラス内でいじめに遭い、不登校になってしまいました。
それで、しばらくおばあちゃんの家で過ごすことになります。
まいは自然豊かな場所でおばあちゃんとのくらしを楽しみますが、おばあちゃんとの会話から、魔女になるための修行をすることになりました。
その修行というのは、早寝早起き、しっかり食べ、よく運動し、規則正しい生活をすること、そして自分で決めて実行する意志の力を鍛えることでした。
ある日、まいはおばあちゃんに「人は死んだらどうなるの?」と聞きます。
おばあちゃんは、魂が身体から離れて自由になることだと言い、自分が死んだ時に教えると約束します。
ある時、まいは大嫌いなゲンジさんのことを「あんな汚らしいやつ、死んでしまったらいいのに。」と言い、おばあちゃんは思わずまいの頬を打ってしまいます。
このわだかまりが解けないままに、まいは両親と一緒に引っ越すためにおばあちゃんと別れます。
いつも言っていた「おばあちゃん、大好き」が言えないままに。
そして2年経ち、おばあちゃんの死に接します。
まいはわだかまりを残したままだったことを深く悔います。
しかし、懐かしい場所に「オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ」となぞった跡を見つけ、おばあちゃんは約束を覚えていたのだと知った時、「おばあちゃん、大好き」と叫ぶのでした。
「西の魔女が死んだ」の読書感想文の2000字の例
構成を考え、だいたいの文字数を振り分ける
それでは、お待ちかねの「西の魔女が死んだ」の読書感想文2000字の例を紹介しますね。
でも、ただ写すだけではだめですから、空白の部分は自分で書いてみましょう。
2000字というのは、原稿用紙5枚分です。
ちょっとこちらを覗いてみてください。
そこに書いているように、まずざあーっと構成を考えて、2000字を振り分けてみるとこんな感じになります。
1 はじめに 50字くらい
2 あらすじ 300字くらい
3 一番印象に残ったところや言葉 600字くらい
4 自分と重なったところや自分ならこうすると思ったところ 800字くらい
5 疑問点 150字くらい
6 おわりに 100字くらい
では、行きますよ。
読書感想文2000字の例
「西の魔女が死んだ」を読んで
はじめに | この本は母が勧めてくれたのですが、私はこの本に出会えて本当によかったと思います。
それは、これから生きていく上での参考になるような気がするからです。 |
あらすじ | この本の主人公は中学生のまいです。 |
印象に残ったところ、セリフ | この本を読んで、私が一番印象に残ったのは、「人は死んだらどうなるの?」というまいの質問に、おばあちゃんが「死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体から離れて自由になることだ。」と答えたところです。
私は死ぬということは終わりで、自分はなくなるのだと思っていたから、おばあちゃんの言った言葉にとてもびっくりしました。 それに、「魂はどんなにか楽になれてうれしいんじゃないかしら。」とおばあちゃんが言ったところを読んで、死ぬということは悲しいことだと思っていたのに、それだけではないのかも知れないと思うと、すごく不思議な気持ちになりました。 |
自分と重なったところや自分ならこうすると思ったところ | まいが入学した中学校のクラスにはグループがあって、まいはどこにも入らなかったので、みんなから悪口を言われて学校に行けなくなりました。
私のクラスにもグループがあります。 私もグループから外されるのが怖くて、あんまり興味のないテレビの話を一生懸命にしたり、他の人の悪口を一緒になって言ったりしたことがあります。 でもそんなことを続けていると疲れてくるので、まいの気持ちがよく分かりました。 誰かを悪者にしないで、みんなが自由に楽しく過ごせるクラスだったらいいなあと思いました。 それから、まいがゲンジさんのことを「死んでしまったらいいのに」と言ったことで、おばあちゃんとの間にわだかまりができます。 それで、おばあちゃんと別れる時に、いつも言っていたように「おばあちゃん、大好き」と言えませんでした。 そしてとうとう、言えないままにおばあちゃんが死んでしまいました。 まいの後悔はどんなに深かっただろうと思います。 私も仲良しの友達と喧嘩して、あやまらなくちゃと思いながらあやまることができずに、いつまでも変な雰囲気が続いたことがありました。 いつもの仲良しに戻りたいのに、勇気が出なかったんです。 でも、もしその友達が急に転校することになったりしたらどんなに後悔するでしょう。 そんなことにならないように、自分の意志でその人との関係を作れる人になりたいと思いました。 |
疑問点 | これを読んで、自分は死んだらどうなるのかなと思いました。
おばあちゃんの言うように、魂が身体から離れて自由になるんだったら、自分の気持ちや思い出が消滅する訳ではないのだから、素敵なことだなあと思いました。
|
おわりに | 私はこの本を読んで、死ぬということへの見方や考え方が変わりました。
そして私の人生がとても大切なものに思えてきました。 一日一日を大切に生きたいし、他の人との関係にも悔いを残さないようにしたいなとおもいました。 |
「西の魔女が死んだ」の読書感想文の書き出しは?
acworksさんによる写真ACからの写真
「始めよければ終わりよし」ということわざがあるように、何事も始めがうまく進めば、終わりまで順調に進むことができます。
読書感想文の場合も、書き出しはしっかりと考えましょう。
読書感想文の書き出しは、できるなら、今から感想文を読む人の心にインパクトを与えるものや個性的なものがいいです。
この本に出会えてとてもよかったということやあの言葉がとても印象深くて、今でも思い出すというような、物語の核心をついた書き出しも大変印象に残るでしょう。
また読書感想文の書き出しには、その本を読んだ理由を書くこともよくあります。
そういうことを考えて、いくつか例を書いてみると下のようになります。
・私は母に勧められてこの本を読みました。最初は西洋の魔女の話かなと思いましたが、そうではなくて私と同じ日本の中学生の話でした。その子がおばあちゃんの家で魔女の修行をするんです。わたしはどんどんお話に吸い込まれていきました。
・私はこの本に出会って本当によかったと思います。「人は死んだらどうなるのか」ということについて、すばらしい発見があったからです。
・私はおばあちゃんの言う「アイ・ノウ」という言葉がとても心に残りました。今でも一人でいる時、私にも聞こえてくるような気がします。
「西の魔女が死んだ」の最後の書き方について
2221709によるPixabayからの画像
それでは最後の書き方についてですが、自分の文章をどう締めくくるかというのも大事なことですよね。
劇で言うと、最後のカーテンが降りるところです。
ここには、この本を読んで学んだことやこれからこのような生き方をしていきたいというようなことを書きましょう。
このことばをこれからも思い出したいとか、人に教えてあげたいということでもいいと思います。
まとめ
今回は、「西の魔女が死んだ」の読書感想文の2000字の例と書き出しと最後の書き方についてお伝えしました。
これから読書感想文を書こうと思っている中学生の皆さん、参考になりましたか?
それでは、よい夏休みを!