気
がついたら、もう8月。
ええ~っ、早すぎる-!
大人の私がそう思うんですから、中学生の皆さんはなおさらでしょうね。
私は目の前に物事が迫らないと動かないタイプ。
子供の頃からそうでした。
うちは共働きだったので、夏休みは誰にも干渉されず、自由気ままに過ごしていました。
今のように塾通いすることもなく、朝10時から始まるテレビのアニメを見て、時々プールに行き、プールから帰ったら昼寝をし、夕方はまたテレビ、夜もまたテレビ・・・。
そして気がつくと、8月も終わりに!
それから焦るんです。
ああ~、宿題してない!読書感想文書いてない!自由研究してない!
しかし、それでもセーフになる知恵だけは身につけて来たんです。(フフ)
宿題終わってなくて焦っている中学生、いますよね?
それでは、そんな中学生のために、私の経験から身に付けた読書感想文5枚を2日で仕上げるコツや方法を伝授しましょう。
書きやすい本のリストも紹介しています。
じゃ、中学生の皆さん、これを見てがんばってね!
小学校低学年の子供さんのお母さん、お父さんはこちらをどうぞ。
読書感想文5枚を2日で仕上げるコツや方法
「読書感想文5枚だなんて。ほんとに学校の先生って酷なこと言うよね。」って思いますよね。
でも私の言う通りにやれば大丈夫!
それでは、読書感想文5枚を2日で仕上げるコツと方法、行ってみましょう!
がんばって!!
1日目にすること
(1)本と付箋とペンを用意しましょう。
本は自分の時間と読む力に応じたものにします。
日頃、本を読まない人は薄い本がいいですね。
それから性格として、一字一句読まなければ気が済まない、先に進めない人も薄い本にしましょう。
今は時間がないですからね・・・。
スピーディに読み進めることができる人や要領のいい人は、少し厚い本でも大丈夫でしょう。
付箋は3,4色くらい用意しましょう。
さっ、では行きますよ!
(2)目次と後書きに目を通しましょう。
自分が今からどんな本を読むのかを、大雑把に把握しましょう。
(3)付箋を貼りながら読み進めましょう。
例えば、感動したところにはピンク色の付箋、自分も似たようなことがあったなあと思ったところには黄色、疑問点には青色、自分だったらこうすると思うところには緑色など、色を決めて貼っていきます。
思いついたことは付箋に簡単にメモします。
(4)寝るときに構成を考えましょう
翌日、さっと書き始めることができるよう、頭の中で大体の構成を考えましょう。
紙に書いておけばなおいいですね。
大体の構成はこんな感じです。
①始めの部分
②簡単なあらすじ
③感想(印象に残ったところやことば・自分と重なったところ・疑問に思ったところ・自分ならこうすると考えたところ など)
④終わりに
2日目にすること
(1)ざあーっと下書きをする
原稿用紙ではなく、ただの白い紙でいいので、まず構成にそって見出しを書きます。
上の写真でいくと、3.4.5が中心ですね。
そこが一番重要なんですが、付箋を付けているので、下書きでは詳しく書かなくてもいいです。
「はじめに」と「あらすじ」と「おわりに」を自分のことばで下書きしましょう。
「はじめに」と「あらすじ」で原稿用紙1/2くらい、「おわりに」は原稿用紙1/4くらいにしましょう。
「はじめに」のところには、この本を選んだ理由や読んで一番印象に残ったことを簡単に書きます。
「あらすじ」も簡単にです。書き方が分からなかったら、ネット上にあるあらすじを参考にしましょう。
「おわりに」はこの本を読んで自分が変わったことやこれからの生き方につなげたいことなどを書きます。
「はじめに」と「あらすじ」と「おわりに」の下書きをしたら、文章がまとまっているか見直しましょう。
3.4.5のところは順番や内容は自分で変えていいですよ。
ここはちゃんとした文を書かなくてもいいので、「これを書いて、これを書いて・・・」と自分が分かるようにメモをしておきます。
ここに書くことは、本に書いてある順番ではなく、自分が言いたいことから書いたらいいです。
(2)いよいよ原稿用紙に書きますよ!
それでは、いよいよ本書きを始めますよ。
「はじめに」と「あらすじ」は下書きを見て書けばいいですね。
「はじめに」や「あらすじ」という見出しは書きません。
例えば「僕はこの本に出会えて本当によかったと思います。それは~だからです。」あるいは「○○の言葉にはっとしました。その言葉が今でも私の頭から離れません。」など、なるべくインパクトのある書き出しにします。
それに続けて「このお話の舞台は○○で、主人公は・・・。」のように、あらすじを書き始めます。
今、だいたい原稿用紙半分でしょうか?
ここからが本文です。
「私が一番印象に残った(感動した)のは、」の後は感動したところに貼った付箋の場所の中で、一番言いたいことから書きます。
「その時の○○の~という言葉が胸を指しました。」
次に「私は~のところを読み、あの時のことを思い出しました。」と自分が思い出したことや登場人物や出来事と重なったことを書いていきます。
「でも、あの時、○○がどうしてあんなことを言ったのか分かりません。私だったらこうするだろうと思います。」
これで、原稿用紙4枚ほど書いていかなくてはいけませんが、文中の言葉を引用したり、自分の思い出を書いたりしていたら、4枚くらいいくでしょう。
付箋を付けているので、書くことはいっぱいあると思います。
そして最後です。
下書きに書いた「おわりに」を写します。
「私はこの本を読んで○○に対する考え方(見方)が変わりました。」や「私はこれから○○を大切に生きていこうと思います。」など。
書きやすい本のリストも紹介!
それでは読書感想文が書きやすい本もいくつか紹介しておきますね。
何を読むか決まっていない人はこの中から、自分に合いそうなものを探してみましょう。
君たちはどう生きるか(漫画版)
今から80年前の1937年に吉野源三郎さんによって書かれた名著が、昨年漫画化され、半年で170万部も売り上げ、今もその勢いは続いています。
中学生の皆さんにはぜひ読んで欲しい一冊です。
もちろん原作も読んで欲しいですが、漫画版の方が早く読めますよね。
但し、おじさんが主人王コペル君のために書くノートはしっかりした文章になっていますから、がんばって読んでくださいね。
あらすじはこちらからどうぞ。
読書感想文の書き方はこちらも参考にしてください。
https://flowerlove.jp/kimitatiwadouikiruka-dokusyokansoubun
一〇五度
こちらは今年の青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選ばれた一冊です。
こちらも主人公は中学生。
椅子デザイナーをめざす中学3年生の真は梨々とともに学生チェアデザインコンペに挑戦します。
自分の進路について考え始めた中学3年生におすすめの一冊です。
こちらを参考にしてください。
https://flowerlove.jp/105do-dokusyokansoubun
西の魔女が死んだ
100万部を超えるロングセラー小説で、2008年には映画にもなりました。
学校に行くのがきつくなった中学生の女の子とそのおばあちゃんとの交流を温かく描いています。
ページ数は226ページと少なめなので、時間的余裕がない人にも読みやすく、読書感想文が書きやすい本です。
こちらを参考にどうぞ。
https://flowerlove.jp/nishinomajyo-ga-sinda-dokusyokansoubun
バッテリー
野球好きの中学生にぜひ読んで欲しい、累計1000万越えのベストセラーです。
天才的なピッチャー巧と、バッテリーを組むことになったキャッチャー豪を中心とした登場人物が生き生きと描かれています。
一文が割と短く、会話文が多いので日頃読書をしない人にもおすすめです。
羅生門
芥川龍之介の代表作で、一度は読んでおくべき名著です。
舞台は平安時代。
極限に置かれた人間の心の変化を詳しく描写しています。
正義とは、悪とは、勇気とは、何なのか?
こういう状況に置かれることはないでしょうが、自分の心を探るきっかけになることでしょう。
まとめ
どうですか?
人真似ではない、あなただけの原稿用紙5枚の読書感想文、書けそうな気がしてきたでしょ?
さっ、やる気になったらがんばって!
時間は待ってくれませんからね。
余裕のある人にはこちらも読んで欲しいです。
読書感想文を書くためというより、これから生きていく上での勇気や優しさがもらえるのではないかと思います。
読書はその人の感性を高め、世界を広くします。
これを機会にいろんな本に触れてみてくださいね。
さあ、夏休みも終わって、また学校。
大変だけど、一度しかない中学時代、思いっきり楽しんでね!!