もうすぐ夏休みが終わりますね。
小中学生の皆さん、宿題の読書感想文は終わりましたか?
もし、まだ手をつけていない人がいたら、読書感想文はセリフから始めると書きやすいですよ。
ここでは、今からでも間に合うセリフから始める読書感想文の書き方について紹介します。
こちらもおすすめですよ。
読書感想文はセリフから始めると書きやすい
読書感想文は、まずあらすじから書くものと思っている人もいるでしょうけど、決してそういうことはありません。
読書感想文というのは、結局、書いた人の考え方や生き方を表すものです。
その読書感想文を読む人は本のあらすじを知りたいのではなく、それを書いた人の考えや思いを知りたいのです。
本の登場人物のセリフには、とても印象的なものがあります。
そしてそこには、その本の著者の言いたいこと、読者へのメッセージが込められています。
ですから、あらすじを長々と書くよりは、セリフから書き始めると、その本の主張していることがよく分かり、またインパクトの強い読書感想文にすることができます。
それでは、特に中学生が読書感想文に選ぶ人気の本から、そこのセリフを抜き出して、その作品のメッセージを考えてみましょう。
西の魔女が死んだ
死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体から離れて自由になることだ。
魂はどんなにか楽になれてうれしいんじゃないかしら。
自分で物事を決め、一日一日を丁寧に生きる主人公のおばあちゃんの死生観が表れています。
「西の魔女が死んだ」の読書感想文の書き方はこちらをご覧ください。
https://flowerlove.jp/nishinomajyo-ga-sinda-dokusyokansoubun
そして、バトンは渡された
今より大事にすべき過去など一つもないのだから。
どんどん親が変わっていく主人公、優子のセリフです。
自分じゃない誰かのために毎日を費やすのって、こんなに意味をもたらしてくれるものなんだって知った。
誰かのために一生懸命になることのすばらしさを感じることのできるセリフですよね。
本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。
小説「そして、バトンは渡された」に込められたメッセージです。
「そして、バトンは渡された」の読書感想文の書き方はこちらをご覧ください。
https://flowerlove.jp/sosite-batonwa-watasareta-dokusyokansoubun
かがみの孤城
私は、助けられた。
震えながら、命がけで、私の手を引っ張って、この世界に戻してくれた子たちが、どこかにいる。
今度は、私がその子たちの腕を引く側になりたい。
自分の手を決して離さず引き上げてくれた記憶が、次は自分が誰かを救う人になりたいと強く思うのですね。
「かがみの孤城」の読書感想文の書き方はこちらをどうぞ。
https://flowerlove.jp/kagaminokojyo-dokusyokansoubun
君たちはどう生きるか
僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。
だから誤りを犯すこともある。
しかし
僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。
だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。
引用元 「君たちはどう生きるか」より
これは、主人公の叔父さんのノートに書かれた言葉です。
著者から私たちへのメッセージですね。
「君たちはどう生きるか」の読書感想文の書き方はこちらをどうぞ。
https://flowerlove.jp/kimitatiwadouikiruka-dokusyokansoubun
52ヘルツのクジラたち
わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ。
主人公、貴瑚が母親に虐待され、「ムシ」と呼ばれていた少年に言ったセリフです。
あんたのことを考えて、あんたのことで怒って、泣いて、そしたら死んだと思っていた何かが、ゆっくりと息を吹き返してたんだ。わたしはあんたを救おうとしてたんじゃない。あんたと関わることで、救われてたんだ
人と本気で関わることで自分が救われる、「52ヘルツのクジラたち」の著者、町田その子さんのメッセージです。
https://flowerlove.jp/52hertz-no-kujiratati-arasuji
ライオンのおやつ
思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。
人の幸せって言うのは、どれだけ周りの人を笑顔にできたかだと思う。
33歳で人生を閉じることになった主人公、雫は、最期をホスピス「ライオンの家」の温かい人々に囲まれて過ごしました。
https://flowerlove.jp/lion-no-oyatsu-arasuji
今からでも間に合う読書感想文の書き方
それでは、今からでも間に合う読書感想文の書き方を紹介しましょう。
このようにしたらいいですよ。
②物語の順番とは関係なく、印象が強い順に書く
③そのセリフは誰がどんな時に言ったのかを簡単に書く
④そのセリフを読んでどう思ったのかを書く
⑤思い出した自分の体験や自分だったらどうするかを書く
⑥これからどうしていきたいかを書く
これで、今からでも読書感想文、間に合いますよ。
難しく考えることはありません。
自分が思ったとおりに、そして自分の経験をありのままに書けば、オリジナルのすばらしい読書感想文が出来上がることでしょう。
では、がんばってくださいね!