今回は、あらすじなしの読書感想文を書くコツについてお伝えします。
あらすじではなく、心が動いた瞬間を言葉にすることで、他にはないオリジナルの読書感想文になりますよ!
それでは、あらすじなしの読書感想文の基本構成や文字量、書き方などにについてお伝えしますね。
こちらの記事も参考にしたら、早く効率的に読書感想文を仕上げることができますよ。

また、もしまだ本が決まっていない人がいたら、こちらもおすすめです。




小学校低学年のお母さんは、こちらをどうぞ。

なぜあらすじなしでも読書感想文が書けるのか?
読書感想文の主役は「自分の気持ち」。
あらすじではなく、心が動いた瞬間を言葉にすることで、他にはないオリジナルの読書感想文になります。
読んで印象に残った場面やセリフをもとに考えたら、あらすじがなくても読者に伝わる文章が書けます。
逆に、あらすじがないからこそ、その読書感想文を読んで「自分もこの本を読んでみたい。」という気持ちになる人が出てくるかも知れません。
時々、ほとんどがあらすじというような読書感想文がありますが、それでは意味がありません。
あらすじではなく、登場人物のセリフをいくつか紹介しながら自分の感想を書くと、よく伝わるものになります。
もし、どうしてもあらすじを入れたいと思うなら、原稿用紙半分(200字)程度に抑えましょう。
読書感想文の基本構成:はじめ・なか・おわりでわかりやすく!
それでは、あらすじなしの読書感想文の構成について説明しましょう。
読書感想文は「はじめ」「なか」「おわり」の3部構成にすると、読み手に伝わりやすくなります。
最初に本を選んだ理由、中盤で感動した場面や考えたこと、最後に読後の変化や気づきを述べると、自然な流れになります。
「はじめ なか おわり」の構成
感想文を書く時は、よく「はじめ なか おわり」ということばを聞きますが、これに沿って構成を考えたらいいですよ。
作文や物語を書く時などに「起承転結」ということばもよく使われますが、「はじめ なか おわり」は「起承転結」の「承」と「転」が一つになったものだと考えたらいいです。
具体的には以下のような構成にしましょう。
1「はじめ」 なぜ、この本を選んだのか
たくさんの本の中から、なぜこの本の読書感想文を書こうと思ったのか、あるいはその本との出会いについて、まずそれを簡単に書きましょう。
2「なか」 感想の部分
上の「あらすじなしの読書感想文の書き方」に書いているように、自分が言いたい順番に書きましょう。
あらすじの順番に従って書く必要はありません。
言いたいことの順番で書く方が、ずっとその人の思いが伝わるし、インパクトのある読書感想文になります。
あらすじを書くなら、この「なか」の部分の最初ですね。
3 「おわり」 自分の考えが変わったことやこれから
最後に、この本を読んで自分の考えが変わったことやこれからの生き方につなげたいことなどを書いて終わりましょう。
もう少し詳しい構成
下のように、もう少し詳しい構成にしてもいいですよ。
2.あらすじ
3.印象に残ったところやセリフ
4.自分と重なったところや自分ならこうすると思ったところ
5.疑問点
6.おわりに
この構成で例文を書いてみたのが、こちらの記事です。

「西の魔女が死んだ」だけではなく、どの本の読書感想文を書くのにも参考になると思います。
文字量は2000字でも安心!おすすめの文字数配分とは?
読書感想文の文字量についてですが、例えば2000字なら、「はじめ」に100字、「印象深いこと」と「自分との関わり」に800字ずつ、「おわり」に200〜300字が目安。
テーマに沿ってバランスよく配分すれば、無理なく文字数が埋まります。
青少年読書感想文全国コンクールの応募要項には、こう記載してあります。
◇文字数については下記のとおりです。
・小学校低学年の部(1、2年生)本文 800字以内
・小学校中学年の部(3、4年生)本文1,200字以内
・小学校高学年の部(5、6年生)本文1,200字以内
・中学校の部 本文2,000字以内
・高等学校の部 本文2,000字以内◇句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
◇題名、学校名、氏名は字数に数えません。
引用元 https://www.dokusyokansoubun.jp/youkou.html#4
夏休みの宿題として学校に提出した読書感想文は、先生が選んだものが、だいたいこのコンクールに出されます。
ですから、上の文字量を守って書けばいいです。
但し、「○○字以内」ですから、その文字量を超えたら、どんなに内容がよくても失格になります。
文字量が少ないのは問題ありませんが、あまり少ないとコンクール提出用には選ばれないことになるんですね。(汗)
それでは、中学生や高校生の文字数となっている2000字の読書感想文を書く時に、構成に従ってどのように文字量を振り分ければ良いかを考えてみましょう。
あらすじなしの読書感想文の場合
あらすじなしの読書感想文2000字の場合は、下を参考に書きましょう。
2 一番印象に残ったところやセリフ 800字くらい
4 自分と重なったところや自分ならこうすると思ったところ 800字くらい
5 疑問点 200字くらい
6 おわりに 100~130字くらい
これで2000字ですが、これはあくまでも参考です。
あらすじありの読書感想文の場合
また、あらすじありの場合はこんな感じがいいでしょう。
あらすじの文字量はこれより多くしないように気をつけましょう。
2 あらすじ 200~300字くらい
3 一番印象に残ったところやセリフ 600~650字くらい
4 自分と重なったところや自分ならこうすると思ったところ 800字くらい
5 疑問点 150~200字くらい
6 おわりに 100字くらい
書き出しに迷ったら?印象に残った場面から始めよう
読んで一番心に残ったシーンやセリフを思い出し、それについて感じたことを最初に書き出してみましょう。
具体的な場面から始めることで、読み手を引き込みやすくなり、書く側もスムーズに進められますよ。
自分の体験と重ねて書くと、読書感想文に深みが出る!
上にも書いていますが、本の中の出来事や登場人物の考えと自分の経験や価値観を比べてみると、感想文に説得力と個性が生まれます。
たとえば「私も似たような経験をしたことがある」と書くことで、読者に共感を与えられます。
読書感想文で差をつけるワンポイントアドバイス集
最後に読書感想文で差をつけるワンポイントアドバイスをまとめておきますね。
・「なぜそう思ったのか?」を掘り下げてみる
・比喩や例えを使うと表現が豊かに
・自分の体験と重ねて書く
・本を読んで自分にどんな変化があったのかを最後にまとめる
小さな工夫が、他の人とは一味違う読書感想文を生みます。
がんばってくださいね!