「盤上の向日葵」や「孤狼の血」シリーズなど、出す本出す本がヒットするベストセラー作家、柚月裕子(ゆづき ゆうこ)さん、ほんとにすごい方ですね!
一昨年は、役所広司さんや松坂桃李さんなどの豪華キャストによる映画「孤狼の血」が公開されました。
今年2020年は「孤狼の血」続編の撮影が決定しているようですね。
最近は「孤狼の血」3部作が完結したことや短編集「合理的にあり得ない」が文庫本になったことなどが大きな話題になっています。
それに美人さんなので、ますます注目されますよね。
そんな柚月裕子さんですが、実生活は作品の世界とはほど遠い、普通のお母さんです。
今回は、柚月裕子さんの夫と子供、出身大学や高校、プロフィール、そして母についてもお伝えしていきます。
小説「孤狼の血」についてはこちらをご覧ください。

「孤狼の血」シリーズ2作目「凶犬の眼」についてはこちらから。

「孤狼の血」シリーズの完結編「暴虎の牙」についてはこちらをどうぞ。

今、話題になっている「合理的にあり得ない」のあらすじや感想などについては、こちらからどうぞ。

柚月裕子の夫と子供について
まず、柚月裕子さんの夫と子供について見てみましょう。
柚月裕子さんは成人してから、親の仕事の関係で山形に引っ越されます。
夫とはそこで出会われました。
そして柚月裕子さんは21歳で結婚されました。
結婚した時は「穏やかな家庭を築きたい」と思うだけで、作家になろうなどとは考えてもいなかったそうです。
夫には転勤があったので、柚月裕子さんは専業主婦として子育てをしていました。
柚月裕子さんには二人の子供がいて、上は女の子、下は男の子です。
子ども達が小さい時、柚月裕子さんは、自分が母からしてもらっていたように、お話や読み聞かせをよく子供にしてやりました。
ある時は怖い話をして、寝せないといけないのに泣かせてしまったこともあるそうです。
二人とも本が好きな子供に育ちました。
柚月裕子さんの夫は雑誌以外は読まない人で、柚月さんが文学賞に受賞するようになってもあまり関心がないのだそうです。
子供達が少し大きくなると、図書館に絵本を借りに行き、ついでに自分の本も借りていました。
今は二人とも社会人ですが、上の子供さんは柚月裕子さんの作品にダメ出しをすることもあるのだとか。
出身大学と高校は?
残念ながら出身大学と高校についての具体的な情報は見つけることができませんでした。
柚月裕子さんは21歳で結婚されていて、その後は家庭に入り子育てをされていますから、大学には行かれていない可能性が強いです。
20歳までは岩手で過ごされていますので、高校は岩手県内の高校だと思います。
柚月裕子さんの出身は岩手県釜石市で釜石応援ふるさと大使をされているので、釜石市内にある高校かも知れないと思って調べてみました。
釜石市には岩手県立釜石高校がありますが、これは2008年に釜石南高校と釜石北高校が統合してできた高校だそうです。
ということは、柚月裕子さんの出身高校は釜石南高校か釜石北高校かも知れません。
但し、「転勤族」だったということなので、岩手県内の別の地域かも知れませんね。
もしはっきりした情報が分かりましたら、こちらに追記させていただきます。
プロフィールもチェック!
柚月裕子さんは1968年5月12日、岩手県釜石市に生まれました。
現在は山形県在住です。
幼い頃は毎晩、母が読み聞かせや昔話をしてくれたのだそうです。
おそらくそれが、小説家柚月裕子さんとしての原点でしょうね。
それほど裕福な家庭ではなかったので、小学生の頃は公民館にある本を借りて読んでいました。
漫画も読んでいましたが、周りの女の子達は少女漫画に夢中になっているのに、柚月裕子さんのお気に入りは「ブラック・ジャック」と「あしたのジョー」でした。
中学生になり鮎川信夫さん訳の「シャーロック・ホームズの冒険」を読んで、児童文学で読んだシャーロック・ホームズとは全く違う人物像に惹かれ、その後中学時代はシャーロック・ホームズばかり読んでいたそうです。
それからブルース・リーが好きで、父が会社の慰安旅行でシンガポールあたりに行く時、お土産は何がいいか聞かれ、ヌンチャクと答えたそうです。
ほんとに男の子みたいですね。
「仁義なき戦い」や「県警対組織暴力」も大好きだそうです。
高校時代は、太宰治や芥川龍之介、三島由紀夫などを読んでいました。
21歳で結婚し、子育てもひと段落した頃、山形で「小説家(ライター)になろう講座」が開かれているのを知り参加します。
地元のタウン誌に原稿を書く仕事をもらい、自分の書いたものがタウン誌に載った時、自分の文章を誰かに読んでもらえることの喜びを感じたのだそうです。
そして山形新聞の「山新文学賞」に応募して入選。
これが自信となり「このミステリーがすごい!」大賞に応募して、みごと大賞を受賞。小説家デビューを果たします。
趣味はソーイングやトールペイントだそうです。
意外ですね。好きな少年漫画や仁義ものとはイメージが違いすぎます。
受賞歴は以下の通りです。
2007年「待ち人」で山新文学賞 天賞を受賞。
2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。
2012年「検事の本懐」で第25回山本周五郎賞候補になり、翌年、第15回大藪春彦賞を受賞。
2016年「孤狼の血」で第154回直木賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補に選ばれ、第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。
2017年「盤上の向日葵」で第7回山田風太郎賞候補に。
そして「盤上の向日葵」は2018年本屋大賞にもノミネートされました。
2018年3月30日には「凶犬の眼」を出版。
2019年5月には白石和彌監督、役所広司主演による映画「孤狼の血」が公開されました。
そして第42回日本アカデミー賞で、映画「孤狼の血」が優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞など最多12部門を受賞しました。
2020年5月にはの「暴虎の牙」をもって「虎狼の血」3部作が完結しました。
また短編集「合理的にあり得ない」が文庫化され、話題になっています。
母について
幼い頃、毎日昔話や読み聞かせをしてくれた母は、とても本が好きな方で、よく一緒に本の話をしたそうです。
物語が悲しい終わり方をして柚月さんが悲しむと、母は「こんな続きがあったらいいね。」とか、お話の登場人物について「こうなって欲しいね。」などと話されたのだそうです。
とても想像力や感性が豊かな方だったのですね。
柚月裕子さんの想像力と表現力はここで培われたのですね。
しかも母は「あれをしてはだめ。」などとは決して言わない優しい人だったそうです。
しかしそんな母は癌で、56歳の若さで亡くなられます。
柚月さんが28歳の時でした。
どんなに辛かったことでしょう。
その後、二度目の母を迎えるのですが、7年前の東日本大震災の津波で家が流され、ご両親を一度に失います。
柚月裕子さんはそんな絶望の中から立ち上がり、人間の生き方を描いておられます。
まとめ
柚月裕子さん、いかがでしたか?
お綺麗で優しそうな方ですが、芯の強さを感じます。
柚月裕子さんはミステリーを多く書かれていますが、謎解き以上に、そこに登場する人間の生き方や心に焦点を当てて書いておられます。
また「人間の心が一番のミステリー」ともおっしゃっています。
誰もが抱えている生きる上での苦しみや人生の選択、そこを掘り下げて、これからも「人間の心」を書いていこうとされる柚月裕子さん。
これからも活躍を続けて欲しいと思います。