直木賞作家である西加奈子さんの「くもをさがす」がついに発売されました!
これはコロナ禍のカナダで浸潤性乳管がん発覚からの約8ヶ月間を描いた西加奈子さん初のノンフィクション作品です。
西加奈子さんと言ったら、イラン生まれエジプト育ちという珍しい経歴を持ち、バリバリの大阪弁を話す大人気の作家さんですよね。
今回は、西加奈子さんの母親と父親、子供、兄弟そして経歴とプロフィールについてお伝えします。
西加奈子の母親について
まず、西加奈子さんの母親について見てみたいと思います。
西加奈子さんは母親にとても感謝しているそうです。
それは、母親が自分の価値観を押しつけたり、子供を所有物扱いしない人だったから。
西加奈子さんは、帰国して日本の小学校に通い出した頃、環境の変化に疲れて給食を受け付けないようになったそうなんです。
そのことを母親に言ったら、大袈裟に心配する訳でもなく、でもちゃんと先生に伝えてくれたので、西加奈子さんは無理に給食を食べなくてもよくなりました。
それに、ちょっときついと言ったら、「学校休みなさい。」と言うような人だったそう。
加奈子さんは10代の後半に髪を染めたり、朝帰りをしたりする時期があったそうですが、母親はその時も、外見だけで怒ったりされなかったのだとか。
すごいですね!
私だったら「何それ!何があったの?!」ときつく問い詰めそうですけど。(汗)
母親は、ある時は、勉強している加奈子さんのところに駆けて来て「勉強なんかしてる場合じゃない!」と。
テレビで何かあってたそうなんですけどね。(笑)
そんな感じだから、西加奈子さんには反抗期がなかったのだそうです。
西加奈子の父親は?
それでは父親はどんな方だったのでしょうね。
西加奈子さんの父親は海外赴任が多いお仕事をされていました。
それで世間の価値観に左右されないところがあったのかも知れませんが、父親も母親同様、子供を信じて細かいことには口を出さない方でした。
上述した、加奈子さん10代後半の時も、爪を見て「なんやその色?」と言われただけだったそうです。
また、西加奈子さんが父親にお風呂に入ろうと言ったら断られたのだそう。
父親はもちろん加奈子さんを愛しておられましたが、必要以上にかまわず、ご自分の時間を大切にされる方だったようです。
そういう自立した親子関係って素晴らしいですね。
西加奈子さんの父親は本がお好きだったみたいで、加奈子さんが中学生の頃、遠藤周作の「深い河」を貸してくださったそう。
それが、後の西加奈子さんの作風に影響を与えているようです。
西加奈子の子どもについて
西加奈子さんの子供さんについても見ておきたいと思います。
西加奈子さんには5歳の子供さんがおられます。(2023年4月現在)
西加奈子さんは2012年に結婚され、5年後に一人目の子供を出産しました。
当時、西加奈子さんは40歳だったので高齢出産ですね。
夫は編集のお仕事をされているそうですが、詳しい情報はありません。
西加奈子さんは子供を出産して2か月後ぐらいから仕事を再開されました。
子供さんは産後ドゥーラに自宅で子供をみてもらい、ご自分は外で仕事をされました。
子供さんは今、保育園に通っていますが、加奈子さんと夫、都合に合わせてどちらかが送迎をされるそうです。
西加奈子さんの子育ての方針は、子供が危ない時は全力で守るけれど、親は完璧ではないということを分かって欲しいそうです。
西加奈子さんは、子供が親のためにやりたいことを諦めるようなことにはなって欲しくないと言われます。
このような自立した親子関係を望まれるのは、西加奈子さんご自身の育った環境によるものでしょうね。
西加奈子の兄弟も調査!
西加奈子さんには兄弟はおられるのでしょうか?
調べてみたら、お兄さんがおられることが分かりました。
西加奈子さんの兄は、帰国した時に中学生だったそうです。
それで、カイロの自由な学校生活から、いきなり給食や丸刈りや制服など、制限の多い生活になりました。
西加奈子さんのお兄さんは高校卒業後、東京の大学に進まれました。
当時、父親は単身赴任中だったので、西加奈子さんは母親と二人の生活になったそうです。
西加奈子の経歴とプロフィール
最後に、西加奈子さんの経歴とプロフィールをお伝えします。
経歴
西加奈子さんは1977年5月7日に、イランのテヘランで生まれました。
父親が海外赴任をしておられたので。
年齢は45歳です。(2023年4月現在)
西加奈子さんは1歳半になるまでイランで暮らしていましたが、その後、一旦日本に帰国します。
しかし、次はエジプトに行き、小学1年生から4年生まで、カイロに住んでいたそうです。
すごく国際色豊かですね。
カイロにいた時は、地元の友達と元気に遊ぶ回っていたそうです。
言葉も通じないのに、子供ってすごいですね。
西加奈子さんは、小学6年生の時に帰国し、その後は大阪府和泉市で過ごします。
その時のことは、上でもお話したようにカルチャーショックで大変だったようです。
でもそれは1学期のことだけで、2学期からは楽しく過ごしていました。
そして西加奈子さんは地元の和泉市立光明台中学校に進学します。
中学時代はお父さんが貸してくれた本をきっかけに、遠藤周作に夢中になり、全作品を集めたのだそうです。
そして西加奈子さんは大阪府立泉陽高校に進みます。
高校時代は絵を描いたり音楽を聴いたり、そして好きなプロレスを見に行ったりしていました
当時の西加奈子さんは、小説を書くなんてことは考えてもいなかったそうです。
でも、高校2年生の時に、偶然見つけた「青い眼がほしい」という本を読んで衝撃を受け、それがその後の作家生活に大きな影響を与えました。
その後、西加奈子さんは関西大学に進学します。
大学では法学部で学びました。
大学時代は映画に関する活動をしていました。
西加奈子さんは大学卒業後、就職はしないでアルバイトを続けます。
大阪の「ぴあ」でお店紹介の記事を書いたりしていたそうです。
それから24歳の頃、彼氏と一緒に喫茶店を始めたのだそう。
びっくりですね!
西加奈子さんは、その喫茶店をやっている時に小説が書きたくなり、お店の隅で短編を書き始めました。
そして、東京の出版社に、ご自分の作品「あおい」を持ち込み、それが評価されて、2004年、作家デビューを果たすことになるんです。
いや、本当にびっくりですよね!
それからは、多くの人に愛されるベストセラー作家になっていかれ、2015年には「サラバ!」で直木賞を受賞されます。
現在は一児の母として、子育てや家事に励みながら、時間を見つけて執筆のお仕事をされています。
また、2019年の12月からは、ご家族でカナダに語学留学をされています。
ところが、そのカナダ留学中の2021年にトリプルネガティブ乳がんを発症し、その上、コロナの陽性になってしまいました。
それからの闘病の日々が、今回の「くもをさがす」に綴られています。
西加奈子さんは絵画の才能もお持ちで、映画化された「きいろいゾウ」や本屋大賞にノミネートされた「夜が明ける」など、ご自身の本の表紙の絵も描かれています。
プロフィール
西加奈子さんのプロフィールと受賞歴を下にまとめておきます。
名前 西加奈子
生年月日 1977年5月7日
年齢 45歳(2023年4月現在)
出身地 イラン・テヘラン
最終学歴 関西大学法学部
2004年 「あおい」でデビュー
2007年 「通天閣」で織田作之助賞大賞を受賞
2011年 咲くやこの花賞を受賞
2013年 「ふくわらい」で第148回直木賞候補に
同作で第10回本屋大賞5位、第1回河合隼雄物語賞受賞
2015年 「サラバ!」で第152回直木を受賞
同作で第12回本屋大賞2位
2016年 Granta Best of Young Japanese Novelists 2016に選ばれる
2019年 カナダに留学
2021年 乳がんを発症
2022年 「夜が明ける」が2022年本屋大賞候補に
2023年 ノンフィクション「くもをさがす」を刊行
まとめ
西加奈子さんは治療のために両胸を切除しました。
でも、その欠けた自分の体を愛そうと決められたのだそうです。
最後に、そんな西加奈子さんの言葉を紹介します。
そして、私がこれまで小説で書いてきたこと、一人一人の生を祝福すること、生きてることは奇跡でそれだけですごいってことが、決して大袈裟じゃなかったって、答え合わせができたんです。この社会にも、実はずっとずっとそういう奇跡は存在している。それに気づくこと。そういう『印を探す』行為をもっとしていかないといけないなって
引用元 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6437c79ce4b0ed74f2a09e73