お正月の七草粥。ご馳走で疲れた胃腸にとてもいいわよね。でもいつも適当に作るんだけど、最適な材料の切り方ってあるのかしら?
それに根っこも食べていいの?
七草粥をより美味しくいただくためのポイントは以下の3点です。
・すずなやすずしろの根っこを上手に活用することで、一段と風味がアップします!
・七草は水でしっかりと洗い流し、下茹でをしましょう!
今回は、七草粥の材料の切り方や、実は食べられる根っこ、そして下ごしらえのコツについてお伝えします。
七草粥の由来や意味については、こちらをご覧ください。
七草粥の材料の切り方
七草粥と言えば、春の七草を使います。
春の七草それぞれに独特の風味や食感があるので、それを最大限に活かすための切り方をマスターしましょう。
せり
せりは、昔から体を温める効果があるとされ、新年にふさわしい野菜です。
せりを切る時には、太い茎の部分を2~3センチメートルの長さに切り、葉の部分はそのままあるいは少し大きめに刻みます。
繊細な香りを引き立てるためにも、あまり細かく切らずにざっくりとした切り方を心がけましょう。
なずな
なずなは、ぺんぺんぐさとも言いますね。
実の形が三味線のバチの形に似ていて、耳元でならすとペンペンという音がします。
茎の部分はやや硬めなので、細かく刻むと、お粥との一体感が増します。
葉はざっくりと刻むだけで大丈夫です。
ごぎょう
ごぎょうは、さっぱりとした香りが特徴です。
葉と茎を細かく刻むと、お粥によく馴染みます。
香りを楽しむために、食べる直前に加えるのがおすすめです。
はこべら
はこべらは鉄分が豊富で、特に女性におすすめです。
全体をよく洗ってから、茎と葉を一緒に刻むと、食感も楽しめます。
ほとけのざ
ほとけのざは、細かい葉が特徴的です。
全体をざっくりと刻むと、お粥の中で良いアクセントになります。
すずな・すずしろ
すずなはかぶ、すずしろは大根のことです。
ですから、どちらも葉と根っこが食べられます。
葉はざっくりと刻み、根っこは薄くスライスして使いましょう。
根っこには特有の風味があり、お粥の中で新しい発見ができるかもしれません。
すずなやすずしろの根っこも食べる?
上で述べたようにすずなとすずしろは、それぞれ、かぶと大根のことなので、当然根っこも食べられます。
根っこには、香りや風味が凝縮されており、これをお粥に加えることで、より一層奥深い味わいを楽しむことができます。
特にすずしろの根は、白くてシャキシャキとした食感が特徴です。
それぞれの材料の下ごしらえについて
七草の風味を最大限に引き出すために、正しい下ごしらえを心がけましょう。
すずなやすずしろの根っこの部分は、泥をしっかりと洗い流した後、細かく刻んで柔らかくなるまで中火で加熱し、取り出して水気を切ります。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざの葉物類は、さっと茹でて水気を切ります。
せりは、葉先がメインですが、茎の部分も十分に美味しくいただけます。
ただし、茎の部分はやや硬いので、葉よりも細かく刻むことで良い食感になります。
また、なずなやはこべらは、大きめに刻むことで、粥の中での存在感をアップさせることができます。
七草粥の簡単な作り方も紹介!
下ごしらえが終わったら、いよいよ七草粥を作ってみましょう。
まず、白ご飯の準備をしてください。
炊きたてのご飯や、冷ご飯どちらでもOKです。
鍋に白ごはんと水を入れ、煮立てます。
水の量は、1合のごはんに対して、4~5カップを目安にします。
先に下ごしらえしておいた七草を、ご飯が柔らかくなってきたら加えましょう。
強火で一気に煮るのではなく、中火でじっくりと煮込むことで、草の風味がお粥全体に広がります。
お好みで塩やしょうゆで調味してください。
まとめ
七草粥は、日本の伝統的な行事食として、長い歴史を持っています。
材料の切り方と正しい下ごしらえの方法を覚え、春の訪れを感じる七草粥をご家族と楽しんでくださいね。
あっ、それからスーパーには七草粥セットが売られますけど、家族分買ったら高いですよね。(汗)
材料が揃わなかったら、ほうれん草や小松奈、ネギなど、あり合わせの野菜で七草粥を作ってみましょう。