今年のノーベル物理学賞に真鍋淑郎(まなべ しゅくろう)さんが
選ばれました!
真鍋淑郎さんは二酸化炭素が温暖化に影響することを世界に先駆けて発表された方です。
日本人がノーベル物理学賞を受賞するのは12人目だそうです。
真鍋淑郎さんって、一体どのような経歴の方なのか気になりますね。
今回は、2021年のノーベル物理学賞に輝いた真鍋淑郎さんの経歴とプロフィール、国籍、出身大学と高校、そして妻や子供に迫りたいと思います。
真鍋淑郎の経歴とプロフィール
まず、真鍋淑郎さんの経歴とプロフィールを見ていきましょう。
経歴
真鍋淑郎さんは1931年9月21日、愛媛県宇摩郡新宮村(現在の四国中央市)に生まれました。
今年でなんと90歳です!
90歳でノーベル賞受賞だなんて、すごいですね!
真鍋淑郎さんの家は、当時、村にあるただ一つの医院で、真鍋淑郎さんの祖父が開業したのだそうです。
真鍋淑郎さんは小学生の頃から優秀で、勉強が好きな子供でした。
また、子供の頃から、天候に関しても、いろいろと考察していたのだそうです。
真鍋淑郎さんは1953年に東京大学理学部を卒業され、大学院に進まれます。
1958年に東京大学大学院博士課程を修了。
その年にアメリカに渡り、アメリカ国立気象局(現在の米国海洋大気庁)に入られました。
そこで主任研究員になられます。
真鍋淑郎さんは地球温暖化に関する研究を行われました。
真鍋淑郎さんがアメリカに渡られた1950年代というのは、まだ「地球温暖化」という言葉さえ、知らない人が多かった時代です。
1970年代になって、地球温暖化が科学者の関心を集めるようになり、地球温暖化に関する初めての世界会議が開催されたのは1985年だそうです。
その会議で、二酸化炭素の濃度が地球温暖化を進めるということが問題視されました。
でも、真鍋淑郎さんは、その約30年も前からそのことに着目し、研究を進めてこられたのです。
真鍋淑郎さんはコンピュータで気候の変動を分析し、二酸化炭素の濃度が上がると大気や海に悪影響を及ぼすことを世界に先駆けて研究したのです。
真鍋淑郎さんは1968年からプリンストン大学客員教授を兼任されます。
1997年、真鍋さんは一度帰国して、科学技術庁の地球フロンティア研究システム地球温暖化予測研究領域長に就任されました。
2001年、再びアメリカに渡られ、現在はプリンストン大学上席研究員をされていて、アメリカ科学アカデミー会員です。
2015年、真鍋淑郎さんはベンジャミン・フランクリン・メダルを受賞されます。
これは「アメリカのノーベル賞」とも言われるすごい賞です。
そして、2021年10月5日、真鍋淑郎さんがノーベル賞物理学賞に決まりました!
コンピューターで気候変動を分析するということは、今では当然のことですが、今があるのは真鍋淑郎さんの研究があったからなのですね。
プロフィール
真鍋淑郎さんのプロフィールは以下のようになっています。
名前 真鍋淑郎(まなべ しゅくろう)
生年月日 1931年9月21日
年齢 90歳
出身地 愛媛県宇摩郡新宮村(現在の四国中央市)
1958年 東京大学大学院博士課程修了
同年 アメリカ気象局(現・海洋大気局)研究員に。
1966年 藤原賞(日本気象学会)受賞
1968年 アメリカ海洋大気局地球流体力学研究所上席気象研究員兼プリンストン大学客員教授。
1991年 カール=グスタフ・ロスビー研究賞(アメリカ気象学会)受賞
1992年 第1回ブループラネット賞受賞
1993年 Roger Revelle Medal(アメリカ地球物理学連合)
1997年 帰国
同年 科学技術庁地球フロンティア研究システム地球温暖化予測研究領域長に就任
2001年 アメリカ気象局入局
「大気海洋結合大循環気候モデル」を開発
2015年 ベンジャミン・フランクリン・メダルを受賞
2018年 クラフォード賞受賞
2021年 ノーベル物理学賞受賞
真鍋淑郎の国籍について
真鍋淑郎さんの国籍についても調べました。
真鍋淑郎さんはアメリカ合衆国の国籍を取得されています。
それで、真鍋淑郎さんは日本出身のアメリカ合衆国の学者ということになります。
真鍋淑郎さんは大学院を修了してアメリカに渡り、アメリカ国立気象局の主任研究員になられた後にアメリカ国籍を取得されました。
真鍋淑郎さんは、当時の日本では、ご自分の研究をサポートしてもらえなかった、アメリカでは自由に研究ができたということを言われています。
ある方に招かれてアメリカに行き、そこでご自分の研究を思うようにすることができたのだそうです。
もちろん、経済的にも支援してもらわなければ研究は続けられられませんよね。
また真鍋淑郎さんは、国籍を変えた理由について、「日本は調和を重んじて周りを気にするが、自分は他人にどう思われるかよりも、自分のしたいことをしたい。」と言われています。
真鍋淑郎の出身大学と高校は?
次に真鍋淑郎さんの出身大学と高校についてお伝えします。
真鍋淑郎さんの出身大学は東京大学です。
東京大学の理学部地球物理学科で学ばれました。
東京大学出身のノーベル賞受賞者は今までに11人おられるので、真鍋淑郎さんは東京大学卒の12人目のノーベル賞受賞者ということになります。
また真鍋淑郎さんの出身高校は旧制三島中学校、現在の愛媛県立三島高校です。
今頃、三島高校では、卒業生のノーベル賞受賞に喜びが沸き起こっていることでしょうね。
真鍋淑郎の妻と子供について
最後に真鍋淑郎さんの妻と子供さんについて調べました。
真鍋淑郎さんの妻は真鍋信子さんと言われます。
妻の信子さんは表千家の茶道の教室を開かれていて、プリンストンアダルトスクールで日本料理の先生もされていたそうです。
真鍋淑郎さんは、「奥さんがいなかったら今の自分はない。」と言われています。
妻の信子さんは、「私は(夫を)いつもリスペクトしています。」とおっしゃっていました。
すばらしいご夫婦ですね!
また、真鍋淑郎さんには娘さんがおられ、お名前は渚(なぎさ)さんと言われます。
1968年に、真鍋淑郎さんはプリンストン大学の客員教授になられますが、その時、ご家族でプリンストンに引っ越されます。
当時、娘の渚さんは5歳で、その後、プリンストン公立学校に通うことになりました。
娘の渚さんも大変優秀な方で、エール大学で学位を取得されました。
その後、パリの料理学校に行かれますが、アメリカに戻ってからはハーバード大学の大学院に行かれたそうです。
娘さんは結婚されていて、娘さんが2人と息子さんが1人おられるそう。
お孫さん達もおじいちゃんのノーベル賞受賞を喜んでおられるでしょうね。
例年、ノーベル賞の授賞式にはご家族も参加され、大きなニュースになりますが、今年も昨年同様コロナ禍なので、授賞式に受賞者達は参加せず、メダルや賞状の授与は国内であるそうです。
ご家族にとってはちょっと残念なことですね。
まとめ
今回は、2021年のノーベル物理学賞に輝いた真鍋淑郎さんの経歴やプロフィール、国籍、出身大学と高校、妻や子供についてお伝えしてきました。
真鍋淑郎さんの長年に渡る地道な研究があってこそ、私たちは地球温暖化について考えることができるのですね。
地球温暖化による気候変動については、グレタ・トゥーンベリさんが大きな話題になりましたね。
グレタ・トゥーンベリさんについては、こちらをどうぞ。