市川沙央(いちかわ さおう)さんの「ハンチバック」が第169回芥川賞に選ばれました!!
市川沙央さんは筋疾患先天性ミオパチーという難病を抱えて、ほとんど家から出ないで生きてこられました。
今回は、第169回芥川賞を受賞した市川沙央さんの経歴とプロフィール、出身高校と大学、病気に迫ります。
第169回芥川賞と直木賞の他の候補者と作品については、こちらをご覧ください。
市川沙央の経歴とプロフィールについて
ではまず、市川沙央さんの経歴とプロフィールについて見てみましょう。
経歴
市川沙央さんは1979年、神奈川県に生まれました。
年齢は43歳か44歳(2023年7月現在)です。
市川沙央さんは「筋疾患先天性ミオパチー」という難病を抱えて生活しておられますが、子供の頃からこの病気であることは分かっていました。
市川沙央さんは14歳の時に入院をしたのですが、そこで人工呼吸器をつけることになります。
それからずっと家の中で過ごしてきました。
そして20歳を過ぎた頃、話せない自分にできることを考えて、小説家になろうと思ったのだそうです。
市川沙央さんは子供の頃から読書が大好きだったそうです。
じゃないと、「話せないから小説家」って思いつきませんよね。
それから20年以上、市川沙央さんは文学賞への応募を続けましたが受賞することはできませんでした。
20年以上諦めずに応募し続けるって、市川沙央さんは本当に意志の強い方なんですね!
2012年、市川沙央さんは八洲学園大学という通信制大学に入学されました。
ここでは、学芸員資格と学士の学位取得を目指して学ばれました。
また市川沙央さんは早稲田大学の人間科学部eスクール人間環境科学科でも学び、今年2023年に卒業されました。
その時の卒業論文は小野梓記念学術賞を受賞しました。
これは早稲田大学の中で最も名誉ある賞ということです。
すごいですね!
そして「ハンチバック」が第128回文學界新人賞を受賞し、第169回芥川賞も受賞しました!
プロフィール
市川沙央さんのプロフィールを下にまとめておきます。
名前 市川沙央(いちかわ さおう)
生年月日 1979年
出身地 神奈川県
2012年 八洲学園大学入学
2023年 早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業
同年 「ハンチバック」で第128回文學界新人賞受賞
同年 同作で第169回芥川賞に
市川沙央の出身高校と大学
次に市川沙央さんの出身高校と大学について見ていきます。
出身高校
市川沙央さんの出身高校についてですが、市川沙央さんは高校に行かれていないのではと思います。
理由は、市川沙央さんは14歳で人工呼吸器をつけての生活になって以来、家の中で過ごしてこられたということと特修生制度のある八洲学園大学に入学されたということです。
特修生制度とは高校を卒業していなくても大学入学の資格が得られる制度のことです。
出身大学
上で紹介したように、市川沙央さんの出身大学は八洲学園大学と早稲田大学の2つです。
市川沙央さんは2012年に通学しなくても学べる通信制の八洲学園大学に特修生として入学し翌年、正科生になられました。
学びたいと強く思っても通学することができなかった市川沙央さんですが、一度も通学することなく学び卒業することができる八洲学園大学との出会いは本当に大きなものでしたね。
その後、市川沙央さんは早稲田大学人間科学部eスクールに入学されます。
eスクールとは講義やレポート提出、テストなど全てをインターネットで行う通信教育課程です。
市川沙央さんは今年2023年に早稲田大学人間科学部eスクールの人間環境科学科を卒業されました。
本当に向学心に燃えた方だと思います。
市川沙央の病気について
市川沙央さんの病気は筋疾患先天性ミオパチーという難病です。
私も初めて聞いた病名ですので、どんな病気なのか調べてみました。
そうしたら、難病情報センターのホームページに下のように記してありました。
先天性ミオパチーは、骨格筋の先天的な構造異常により、新生児期ないし乳児期から筋力、筋緊張低下を示し、また筋症状以外にも呼吸障害、心合併症、関節拘縮、側弯、発育・発達の遅れ等を認める疾患群である。
引用元 https://www.nanbyou.or.jp/entry/4727#:~:text=1.概要先天性ミオパチー,性の経過をたどる。
筋疾患先天性ミオパチーは、国内で1,000~3,000例が確認されていて、国の指定難病に認定されているそうです。
市川沙央さんはこの難病のせいで体の自由は奪われていますが、本当に強い方だと思いました。
市川沙央さん、芥川賞受賞、本当にあめでとうございます!!