皆
さん、辻村深月(つじむら みづき)さんをご存知ですか?
辻村深月さんは若者の揺れ動く気持ちをその繊細な感覚で描き、広い層のファンを魅了している作家さんです。
5日前の3月24日には辻村さんと尾木ママのトークイベントが開催され、来場された方達は辻村さんの深い言葉に感動されていたようです。
この辻村深月さんの「かがみの孤城」が2018年本屋大賞にノミネートされています。
今回は、辻村深月さんの夫や子供、出身大学と高校、プロフィールについてお伝えしていきます。
候補作「かがみの孤城」については、こちらをどうぞ。
【追記】
2019年3月1日に辻村深月さん脚本の「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が公開されます。
友情の大切さを描いた楽しくてすばらしい作品になっています。
「映画ドラえもん のび太の月面探査記」については、こちらをご覧ください。
辻村深月の夫と子供について!
辻村深月さんは結婚されていて夫がいることは確かなのですが、夫についての情報は、残念ながら全く見つけることができませんでした。
結婚した頃、辻村さんは、結婚すると作家としてつまらなくなるのではという思いがあり、知人にもあまり公表されなかったそうです。
それで、夫のことや自身の結婚については全く触れておられないようです。
でも結婚生活を送ってみて、結婚したら平穏な日々になるなんて思い違いだったと分かったとのこと。
辻村さんには2人の子供がいます。
上の子供は男の子で7歳、下の子供は2歳になると思いますが、男の子か女の子かは情報を見つけることができませんでした。
辻村さんは子供を産む直前直後もお仕事を休まなかったそうです。
あるインタビューで、陣痛の最中にゲラが届き、出産直後にその仕上げや次の原稿に取りかかったと語っておられます。
すごいですね。
辻村さんは子育てについて、自由がなくなって大変というネガティブな印象を持ったおられたのですが、実際に子育てをしてみて、楽しいこともたくさんあるということに気づかれました。
それで、その頃書かれた「君本家の誘拐」は、虐待をテーマにしようという最初の予定から内容が大きく変わったのだそうです。
子供はシッターさんにお願いしたり、時には出版社の会議室を借りて執筆を続けることもありました。
7月に生まれた長男は、翌年の4月から保育園に通い始めます。
まだまだお母さんと離れたくない時期ですが、辻村さんは保育園でがんばる子供に感謝しながら育児と仕事の両立を続けました。
出身大学と高校は?
辻村深月さんの出身大学は千葉大学です。そこの教育学部で学びました。
別に教育学部に行きたいと思ったわけではなく、千葉大学にミステリ研究会があることを知り、ミステリ研究会に入りたいがために千葉大学に入学したのだそうです。
ミステリー作家の綾辻行人さんに憧れていた辻村さんは、高校生の頃から大学ではミステリ研究会に入るのが夢でした。
ミステリ研究会では4年間、本当に楽しい時間を過ごされたようです。
大学生活も後半になり、高校生の時に書き始めた「冷たい校舎の時は止まる」の執筆を再開しました。
きっかけは、友達が「続きが読みたいから最後まで書いて。」と言ったことでした。
書き上げた時、「作家になりたい!」と本気で思ったのだそうです。
高校は山梨学院大学附属高等学校です。
地元の高校ですね。
現在は山梨学院高等学校と名前が変わっています。
サッカー部や駅伝部は全国優勝を果たしたこともある有名な高校です。
辻村さんは高校時代も小説を書いていました。
デビュー作「冷たい校舎の時は止まる」は高校時代に書き始め、途中で止めていて、大学卒業後に完成させたものです。
プロフィールもチェック!
辻村深月さんは1980年2月29日、山梨県笛吹市に生まれます。
幼い頃から本が好きで、中でも「ドラえもん」が大好きでした。
小学1年生の時にファミコンを買ってもらうとゲームも好きになります。
小学3年生の時には「悪例シリーズ」に出会い、ホラー小説が好きになります。
自分でもホラー小説を書き始めたそうです。
小学6年生の時、ゲームの『女神転生』に出会い、「この世に絶対的なものはない。」という価値観に衝撃を受けます。
同じく6年生の時、綾辻行人さんの『十角館の殺人』を読んでから、綾辻さんの大ファンになり、何度もファンレターを送りました。
そのうち、綾辻さんご本人と直接手紙やメールを交換する関係になりました。
辻村深月というペンネームも綾辻さんの辻を取ってつけてあります。
上述したように、大学時代、友達の勧めで「冷たい校舎の時は止まる」の執筆を再開しましたが、その時の「誰かが自分の作品を喜んでくれる。」という感動が、教師になりたいという夢を捨てさせ、作家の道へ進ませます。
大学卒業後は故郷の山梨に帰りOLになります。
OL時代も、平日の夜と土日に執筆活動を続けました。
すごい情熱ですね。
大変な日々でしたが、6年半のOL生活で社会経験ができたことは、その後の執筆活動の大きな力になっているそうです。
2004年、処女作「冷たい校舎の時は止まる」はメフィスト賞を受賞しますが、そのことを憧れの綾辻行人さんからの電話で知ったそうです。
綾辻さんは「書くことは絶対に逃げないから、情熱のある限り続けてほしい。」と言ってくださったとのこと。
受賞の喜びが2倍にも3倍にもなったことでしょうね。
その後、毎年のように吉川英治文学新人賞や直木賞などの候補に選ばれます。
そして遂に2011年、「ツナグ」で第32回吉川英治文学新人賞受賞。
2012年には「鍵のない夢を見る」で第147回直木賞を受賞します。
本屋大賞候補には2014年、2015年、2016年と3年続いて選ばれ、今年、2018年本屋大賞に「かがみの孤城」がノミネートされました。
まとめ
今回は作家の辻村深月さんについてご紹介しました。
家庭を持ちながら、ものを書くことに一途に取り組んでこられた方ですね。
今回ノミネートされた「かがみの孤城」は学校でも家庭でも居場所を失った中学生が主人公です。
生きづらさを抱え苦しんでいる子供達に、そして大人にも読んで欲しい一冊です。
読んだ後、きっと雲の間から差し込む光を感じるはずです。
2018年本屋大賞は4月10日(火)に発表されます。
楽しみですね。
【追記】
速報です!
辻村さんが2018年本屋大賞に決定しました!
おめでとうございました!!
https://flowerlove.jp/honya-taisyo