安堂ホセさんの「迷彩色の男」が第170回芥川賞候補に
選ばれました。
安堂ホセさんは昨年、デビュー作「ジャクソンひとり」で第168回芥川賞候補になり、大きな話題となった方です。
デビュー作と次の作品が続けて芥川賞候補になった安堂ホセさんってどんな方なのでしょうか?
今回は、安堂ホセさんの出身大学と高校、経歴とプロフィールそして第170回芥川賞候補作になった「迷彩色の男」についてお伝えします。
安堂ホセの出身大学と高校について
安堂ホセさんの出身大学と高校について調べましたが、残念ながら出身大学と高校については公開されていないようです。
ただ、あるインタビューの中で、安堂ホセさんは「大学時代は映画の勉強をしていた」と語られていました。
日本で映画の勉強ができる大学は芸術学部のある日本大学や日本映画大学、映像学部がある立命館大学などがあります。
日本映画大学は、1975年に映画監督の今村昌平さんが設立した日本映画学校の流れをくむ大学で、映画学部のみの単科大学です。
他にも映画の勉強ができる大学はあります。
安堂ホセさんが学ばれた大学が分かったら、こちらに追記しますね。
安堂ホセさんの出身高校も分かりませんでしたが、安堂ホセさんは東京都出身なので、東京都内の高校ではないかと思います。
安堂ホセの経歴とプロフィール
それでは、安堂ホセさんの経歴とプロフィールについてお伝えします。
安堂ホセさんは1994年、東京都に生まれました。
現在29歳か30歳だと思われます。
安堂ホセさんは子どもの頃、読書は嫌いで教科書もあまり読めませんでした。
でもある時、川上未映子さんの詩集「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」を読んでから文学に興味を持ち、多和田葉子さんなどの作品を読むようになりました。
川上未映子さんも多和田葉子さんも芥川賞作家で、川上未映子さんは2022年にブッカー国際賞の最終候補作に、多和田葉子さんは2018年11月14日に全米図書賞を受賞された方。
お二人とも国際的に活躍しておられる作家さんです。
安堂ホセさんが初めて小説を書いたのは2021年です。
その小説「赤青坂黄色闇」は第58回文藝賞の最終候補にまで残りました。
その時、最初は映画のシナリオを作るつもりでしたが、一人で自由に作れるのは小説だと思い、小説を書くことにしたのだそうです。
そうやって初めて書いた小説が最終選考に残るなんてすごいですよね。
そして2022年に2作目の「ジャクソンひとり」で第59回文藝賞を受賞し、作家デビューを果たしました。
「ジャクソンひとり」はいろいろなところで話題となり、昨年、第168回芥川賞候補作に選ばれました。
そして、昨年2023年12月、次の作品「迷彩色の男」が第170回芥川賞候補に!
すごいですね!
第170回芥川賞候補「迷彩色の男」について
では、今回芥川賞候補作になった「迷彩色の男」とはどんな小説なのでしょうか?
出版社の公式サイトには以下のように紹介してあしました。
ブラックボックス化した小さな事件がトリガーとなり、混沌を増す日常、醸成される屈折した怒り。快楽、恐怖、差別、暴力。折り重なる感情と衝動が色鮮やかに疾走する圧巻のクライム・スリラー。
引用元 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031415/
「ジャクソンひとり」についても
さて、芥川賞の候補作になった安堂ホセさんの「ジャクソンひとり」とはどのような小説なのでしょうか?
内容については河出書房新社に掲載されているものを引用させていただきます。
実際に生きてるってこと。盗用したポルノごっこじゃなくて」
アフリカのどこかと日本のハーフで、昔モデルやってて、ゲイらしい――。
スポーツブランドのスタッフ専用ジムで整体師をするジャクソンについての噂。
ある日、彼のTシャツから偶然QRコードが読み取られ、そこにはブラックミックスの男が裸で磔にされた姿が映されていた。
誰もが一目で男をジャクソンだと判断し、本人が否定しても信じない。
仕方なく独自の調査を始めたジャクソンは、動画の男は自分だと主張する3人の男に出会い――。
安堂ホセさんご自身も海外にルーツを持つ方です。
今まで、小説の中にマイノリティである自分のために書かれたのではないかという言葉に出会ってきたのだそうです。
安堂ホセさんさんはこのように語っておられます。
当事者のために書いているけど、いろんな人が入ってきてくれる間口の広い小説を書いていきたい。僕の作品の中から拾った言葉が刺さってくれたり、生活の中で使えるのなら、うれしいですね引用元 https://www.tokyo-np.co.jp/article/220478