春になるというのに、コロナウイルスの感染が止まらずに不安な日々ですね・・・。
大人も子供も今、たくさんの苦難を強いられていますが、休校で給食が止まり、牛乳の消費が落ち込んでいる酪農家の皆さんも本当に困っておられます。
牛乳が余っても、牛は毎日搾乳しないといけないからですね・・・。
それで牛乳を買って酪農家を応援しようと「蘇(そ)」が大きな話題になっていますね。
ミケ太郎さんが自分なりに蘇を作ってSNSで発信したのが、蘇ブームのきっかけのようです。
「蘇って何?」
恥ずかしながら私は知らなかったんですけど、蘇は日本古来の乳製品なんですね。
「蘇ってどんな味?」
気になったので作ってみました。
今回は、蘇ってどんな味か、その食べ方は?そしてカロリーについても調べてみました。
蘇とは?
ohsakaさんによる写真ACからの写真 蘇とは古代日本で作られていた乳製品
で、貴族の間や仏教の祭事の時に食べられていました。
蘇は内臓を元気にし、病気を治す滋養食として重宝されていたようです。
平安時代の「延喜式」や「政事要略」に、蘇の作り方が載っているそうですが、それは牛乳をことことと煮詰めるという大変地味で時間がかかるものです。
一斗(約18L)の牛乳から一升(約1.8L)の蘇ができるということですから、1/10になるんですね。
昔の文献をもとに、今まで多くの人が蘇を復元しようと試みてきましたが、当時の牛乳のもとになった牛の種類も不明で、作り方の詳細も分からないので、今作るものが本当に当時の「蘇」と同じかどうかは分からないそうです。
蘇ってどんな味?
とにかく、蘇ってどんな味なのか確かめたいと思い、自分で作ってみました。
蘇を作った結果、その味は甘くて美味しかったです♡
私が作った蘇では、あまりチーズの風味はしませんでした。
ちょっと熱を入れ過ぎちゃったからかなと思います。
私はめんどくさがり屋なので、ミケ太郎さんのように2時間もフランパンを見守りながら混ぜ続けるのはちょっと・・・と思っていたら、嬉しい情報を発見!
作家兼名古屋めし専門料理研究家のSwindさんがSNSとユーチューブで電子レンジでお手軽に蘇を作る方法を紹介してくださっていたのです。
蘇を作るのにつきっきりで2時間煮詰める?
いたしません牛乳300mlをスープ用の広めの皿に入れ、
ラップなしでレンチン10分
一度混ぜたらまた10分
また混ぜたら次は解凍モードで10分
も一度混ぜて仕上げに解凍モードで10分チンラップにまとめて冷やせば完成ですよ
私、失敗させないので pic.twitter.com/8SUKwun4R0
— Swind/神凪唐州@名古屋めしの人%4月以降のお仕事募集中 (@swind_prv) March 6, 2020
「これだ!」と思った私は、Swindさんの作り方を参考に蘇を作ることに。
蘇を作ってみた!
それでは、私が蘇を作った様子を紹介します。
材料
材料は牛乳だけ!
今回使った牛乳は、地元熊本県の酪農業協同組合連合会の「らくのう牛乳」。
作り方
1 牛乳300mlを大きめのカレー皿に移します。
ちょうどいっぱいでした。
これをラップをしないで、レンジで10分間チンします。
出してみたら、表面に膜が張り、うわあ、ぶよぶよぶよって踊ってます。
写真だから伝わりませんが(汗)
2 これをかるく混ぜ、また10分、レンチン。
随分色が黄色くなり、量が少なくなってきました。
縁にこびりついているものを取り、中央に寄せます。
3 今度は解凍モードで10分チンします。
出してみたら、シュークリームのような感じになっています。
4 再度、電子レンジに入れて、解凍モードで10分間チン。
但し、今回は時々、中をチェックして軽く混ぜます。
7分経過くらいの時に、固まっていて、もういいかなと思ったのですが、10分間やってみました。
出したらこんなになってました。
5 ラップで包み冷蔵庫で冷やします。
お皿にたっぷりだった牛乳が、たったこれだけ・・・(汗)
蘇の美味しい食べ方は?
普通人さんによる写真ACからの写真
蘇の美味しい食べ方を考えてみました。
そのままおかしとして
私の作った蘇は甘くて、ホットケーキを固くした感じです。
これならそのままおかしとして食べたらいいと思いました。
子供さんのおやつに、また大人はコーヒーのお供に。
お砂糖も何も入れてなく、牛乳だけなので安心ですよね。
前菜として
蘇は甘みがあるので、これ以上甘いものと一緒はどうかなと思いました。
後で書きますが、カロリーの問題もあるし。
蘇を味見して、パッと思いついたのは黒胡椒。
黒胡椒をふって前菜っぽくしたらどうだろうと。
ちょうどアボカドがあったので、スライスして交互に並べ、黒胡椒をふってみました。
いかがですか?
おしゃれな前菜ですよね。
こちらはお皿の縁に塩昆布。
最近、あるレストランの前菜のお皿に塩昆布が乗っているのを見て、「おしゃれー!」と思ったんです。
それでちょっと真似しちゃいました(汗)
最近、塩昆布がいろいろとおしゃれに活用されているんです。
黒胡椒の他にレモンやつゆも試してみました。
レモンは生がなかったのでポッカレモンですけど。
どれも美味しかったですよ。
試した結果、今回の私の蘇の食べ方NO1は、アボカドと一緒に黒胡椒とレモンを振りかけて食べるでした!
蘇のカロリーも調査!
カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真
最後に蘇のカロリーについて調べてみました。
300mlの牛乳があんなに小さな固形物になるということは、たくさん食べたらカロリーがすごくなるんじゃないかなと思って。
今回私が使った「らくのう牛乳」のパックには、このような表示がありました。
100mlあたりでエネルギーが69kcal。
ということは300mlで207kcalです。
一日の摂取カロリーの目安は、6、7歳の男子で1,650kcal、女子で1,450kcal、30~49歳男性で2,650kcal、女性で2,000kcal、50~69歳男性で2,400kcal、女性で1,950kcalと言われています。
(参照元 厚生労働省ホームページ エネルギーの食事摂取基準:推定エネルギー必要量(kcal/日))https://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1122-2a.html
ということは、牛乳300mlで作った蘇を1人で食べたら、一日に必要なカロリーの1割くらいは摂るということになりますね。
蘇だけでカロリーの摂り過ぎになるくらいに食べることはないと思いますが、蘇の食べ方として、生クリームやバターなどカロリーの高いものと一緒に食べるのは控えた方がいいかも知れませんね。
まとめ
今回は、実際に蘇を作ってみて味や食べ方、カロリーについてお伝えしました。
まとめると、
電子レンジで作ったら簡単。
小さくてもカロリーが高いので、食べ方を考えよう。
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