皆さん、ハジャ・シャリーフさんをご存知ですか?
ハジャ・シャリーフさんはリビアの女性活動家です。
リビアは北アフリカにある国ですが、内戦が激化しています。
また今年7月には、アフリカ各地からの移民収容施設が空爆に遭い、罪のない人々が殺害されました。
ハジャ・シャリーフさんはそんなリビアの中で、平和活動をしています。
その功績により、ノーベル平和賞の期待もかかる方です。
今回は、そんなハジャ・シャリーフさんの両親と兄弟、そのスピーチと功績についてお伝えします。
ハジャ・シャリーフの両親と兄弟について
まず、ハジャ・シャリーフさんの両親と兄弟について見てみたいと思います。
ハジャ・シャリーフさんの両親は、民主的な考えをお持ちで、子供達を上手に育てられました。
ハジャ・シャリーフさんの子供時代、彼女の家庭では「金曜民主会議」というのが行われていました。
これは両親が考えられたもので、毎週金曜日の夜7時に家族が集合して、家族の問題について議論したのだそうです。
会議の進行はハジャ・シャリーフさんの父親か母親がして、誰かが書記もしていました。
この会議では、誰でも自由に発言してよく、たとえ子供が両親の批判をしても責められることはありませんでした。
ある時は食べたいものについて、ある時は学校での出来事や兄弟間のもめ事についてというように、議題はその時その時で変わりました。
ハジャ・シャリーフさんはこの経験があったから、6,7歳までに交渉したり共闘したり、折り合いをつけたりする政治術を身につけることができたそうです日本でも時々、「家族会議をしよう」という言葉を聞くことがありますね。
私も子供達が小さい頃、家族会議を開いたことが1,2度はありますが、ハジャ・シャリーフさんの両親のように、それを継続して子供達の力を育てるなんてことはできませんでした。
すばらしいご両親だと思います。
ハジャ・シャリーフさんは、ある時、もう自分は会議に出ないと宣言し、会議をボイコットし続けました。
しかし、13歳の頃、夕食後の皿洗いを自分だけがしないといけないということが不公平で差別的だと思い、それを解決するために再び会議に出るようになったのだそうです。
自分がそれを議題にしなければ、だれもそのことを改善しようとしないからですね。
ハジャ・シャリーフさんには兄弟がいて、兄は2人以上いるようです。
ハジャ・シャリーフさんの兄達は、「男が皿を洗う家なんてない。」と言ったそうですが、結局、会議を通して、みんなが自分の皿を洗うということになりました。
ハジャ・シャリーフのスピーチと功績をチェック!
ハジャ・シャリーフさんは今年の7月に、「家族の夕食で教える政治」というスピーチをされました。
そのスピーチは、上述したようなご自分の経験から、誰でも意見を言う権利があり、政治に参加すべきだ、そしてそれは家庭から始まるという内容でした。
ハジャ・シャリーフさんは政治や国家的な問題は家庭のことと同じくらい私達に関係があり、状況の異なる全ての人が意志決定に含まれるべきだと言われます。
ハジャ・シャリーフさんの功績は内戦が続くリビアで非営利組織を作り民主化に向けて努力したことと人権を守る活動、また男女平等を進める活動などを続けておられることです。