昨年12月に第162回芥川賞候補作が発表されました。
その中に木村友祐(きむら ゆうすけ)さんの「幼な子の聖戦」が入っています。
木村友祐さんは青森県八戸出身の小説家で、東日本大震災の経験があり、その作品には東北に生きる人々が描写されています。
今回はそんな木村友祐さんの出身大学と高校、結婚、経歴そして兄と家族についてお伝えします。
他の162回芥川賞候補作家についてはこちらをどうぞ。
木村友祐の出身大学と高校について
まず木村友祐さんの出身大学と高校について見ていきましょう。
木村友祐さんの出身大学は日本大学です。
日本大学は皆さんご存じのように、東京にある私立大学で、国内最大規模の大学です。
木村友祐さんは日本大学の芸術学部文芸学科で学ばれました。
有名な小説家の吉本ばななさんや林真理子さんも日本大学芸術学部の出身です。
木村友祐さんの出身高校は地元の青森県立八戸北高校です。
木村友祐さんが八戸北高校を進学先に選んだのは6歳上の兄の影響が強かったそうです。
八戸北高校は大変自由な校風で、生徒が主役という考え方を大切にし、校訓のない高校だそうです。
木村友祐さんはそういう八戸北高校の雰囲気にも憧れて入学したようです。
八戸北高校の出身者には、タレントで花畑牧場社長の田中義剛さんやタレントで歌手の中島美華さんなどがおられます。
木村友祐の結婚は?
木村友祐さんは結婚しておられるのか調べてみましたが、残念ながら結婚に関する情報は見つけることができませんでした。
木村友祐さんのツイッターを見ると、猫と暮らしていることは分かりますが、妻らしい方は登場しません。
それで一人暮らしをされているのかなと思います。
結婚はされていないような感じを受けますが、もしかしたら結婚や妻のことは非公開にされているのかも知れません。
もし何か情報が分かったら、こちらに追記させていただきたいと思います。
木村友祐の経歴とプロフィール
それでは木村友祐さんの経歴とプロフィールをお伝えします。
経歴
木村友祐さんは1970年9月18日、青森県八戸市に生まれました。
子供の頃は、小説家になりたいと思ってはいなかったそうです。
でも兄が高校時代、熱心に演劇に打ち込んでいて、そういう兄のようになりたいと思い、兄と同じ八戸北高校に進学します。
八戸北高校には演劇部の顧問をしておられた小寺隆韶先生がおられて、木村友祐さんは高校入学前からその先生に憧れていました。
ところが、木村友祐さんは演劇部ではなくサッカー部に入りました。
どうしてサッカーだったんでしょう?
八戸北高校のサッカー部は勝負よりもサッカー自体を楽しむ雰囲気があったそうです。
木村友祐さんはそんな雰囲気が好きな反面、物足りなさも感じながら高校生活を送りました。
その頃はまだ小説家になろうという気持ちはなかったのですが、高校2年生の時に短編小説を書くという国語の授業で、先生が木村友祐さんの作品をみんなの前で読んでくださいました。
そのことが小説家になりたいという気持ちを起こさせる一つのきっかけになります。
もう一つは高校3年生の時、演劇部顧問の小寺先生から小論文を褒められるということがありました。
憧れの先生から文章をほめられたのが木村さんの自信につながったのだそうです。
そして日本大学の芸術学部に進みますが、20歳の時に突然、作家になろうと決心されます。
大学卒業後、木村友祐さんはアルバイトや編集の仕事をしながら小説を書き続けます。
落ち込んだ時は、高校時代、小寺先生にほめられた経験が木村友祐さんを支えました。
そうやって20年間頑張り、2009年、「海猫ツリーハウス」でデビューします。
そしてデビュー作「海猫ツリーハウス」で第33回すばる文学賞を受賞されました。
小説家として活動を始めた矢先の2011年、東日本大震災が木村友祐さんの故郷、青森を襲います。
震災は木村友祐さんの生き方や作風に大きな影響を与えました。
震災前は原発の問題をそこまで深くは考えていなかったけど、しっかり考えずに現状を肯定していると、とんでもないことになるという思いがとても強くなったのだそうです。
そうして木村友祐さんの作品は深さと独自性を増していきます。
2019年2月、震災後の東北に生きる人々を描いた「イサの氾濫」と「聖地Cs」が英訳され、アメリカでも読まれることになりました。
また木村友祐さんの小説には猫がよく登場しますが、木村さんは猫が大好きなようで、クロスケという猫と茶白という猫を飼っておられます。
木村さんのツイッターによると、毎晩クロスケを散歩させるのだそうです(笑)
プロフィール
それでは木村友祐さんのプロフィールをまとめておきます。
1970年 青森県八戸市に生まれる。
日本大学芸術学部文芸学科卒業。
2009年、「海猫ツリーハウス」で第33回すばる文学賞を受賞。
2012年、「イサの氾濫」で第25回三島由紀夫賞候補に。
2014年、「聖地Cs」で第36回野間文芸新人賞候補に。
2016年、「イサの氾濫」で第38回野間文芸新人賞候補に。
2019年、「幼な子の聖戦」で第162回芥川龍之介賞候補に。
木村友祐の兄と家族について
セレファさんによる写真ACからの写真
最後に木村友祐さんの兄と家族についてお伝えします。
木村友祐さんには6歳上の兄がおられ、木村勝一さんと言われます。
兄の勝一さんはオブジェ作家として有名です。
八戸北高校で演劇に熱心に取り組み、木村友祐さんはその兄の姿に憧れて同じ高校に進みます。
兄の勝一さんはその後法政大学二部経済学部に進まれ、現在は独学で習得したオブジェやツリーハウス、店舗などを国内だけでなく海外にも展開しておられます。
現在、お兄さんも含め、木村友祐さんのご家族は八戸市に住んでおられます。
木村友祐さんのツイッターによると、ご両親とお兄さんの家族は一緒に住んでおられるようです。
まとめ
今回は第162回芥川賞にノミネートされた木村友祐さんの出身大学と高校、結婚、経歴そして兄と家族についてお伝えしました。
木村友祐さんという小説家はしっかりと東北を見つめ、そして社会を見つめておられる方だと思います。
これからますます注目されることでしょう。