昨日、八千草薫さんのご訃報を耳にしました。
美しくて、ちょっと子供っぽく、そして上品な八千草薫さん。
88歳だったのですね。
八千草薫さんというと、私はまず「岸辺のアルバム」が思い出されます。
1977年に放送され、大きな話題になったテレビドラマです。
私は大学1年生だったのですが、多摩川河川をバックに流れるジャニス・イアンの「ウィル・ユー・ダンス」が素敵すぎて、ほとんどオープニングのために毎週欠かさず見ていました。
今回は、そんな「岸辺のアルバム」のあらすじと結末のネタバレ、そしてキャストを紹介していきます。
「岸辺のアルバム」のあらすじについて
まず「岸辺のアルバム」のあらすじについて見ていきます。
「岸辺のアルバム」は東京郊外の多摩川沿いに住む中流家庭の物語です。
主人公は八千草薫さん演じる、その家庭の妻、田島則子。
会社員の夫と専業主婦の妻、2人の子供、そしてマイホーム。
1970年代の典型的な、一見「幸せ」な家族。
しかし、「岸辺のアルバム」という平和そうな題名とジャニス・イアンの「ウィル・ユー・ダンス」の洒落た音楽とはかけ離れたあらすじでした。
一見幸せそうな家族はそれぞれに問題を抱えていました。
美しくて優しく、良妻賢母の典型のような則子は、ある日、かかってきた電話がきっかけで、やがて、ある男性と会うようになり、遂には不倫をします。
息子の繁は大学受験を控えた真面目な高校生。
この繁は、母親がホテルに入るのを目撃してしまいます。
私はその場面が心に残っていて、「うわあ~」と心の中で叫んだのを覚えています。
父親、謙作は一流大学出の商社マンですが、実は倒産寸前の状態です。
姉の律子は弟の繁よりも勉強ができる大学生。
やがて、アメリカ人の男性と交際するようになります。
繁は両親や姉の異変に気づき、一人、思い悩むことになります。
そんなふうに、家族の心はばらばらになっているのですが、久しぶりに4人全員がいる日曜日、一家は川岸に並んで家族写真を撮影します。
「岸辺のアルバム」の結末とネタバレ
結末
では「岸辺のアルバム」の結末について見ていきましょう。
「岸辺のアルバム」の最終回では、多摩川が増水し、付近一帯に避難命令が出されました。
結末のネタバレ
岸辺のアルバムのキャスト
それでは最後に、「岸辺のアルバム」のキャストについて紹介します。
まず、妻であり2人の子供達の母親を演じるのは八千草薫さん。
あの、優しく穏やかで、いつも上品な役をなさっていた八千草薫さんが不倫する役だなんて、とてもショックでした。
ご本人も最初に、この役についてのお話を聞いた時はどうしようと思ったと言われていました。
でもそのままの美しさで、夫に従い、家族のために生きている、その八千草薫さん演じる妻が不倫に走るということで、視聴者には大変大きなインパクトを与えたと思います。
その不倫相手、北川徹を演じたのが竹脇無我さん。
うわあ、あの、やはり品のある竹脇無我さん。
すごいキャスティングですね!
夫、田島謙作役は杉浦直樹さん。
商社マンという感じですね。
娘、田島律子役に中田喜子さん。
頭がよくて快活な現代女性を演じました。
息子、田島繁役は国広富之さんでした。
家族のことで悩み苦しむ高校3年生です。
繁の高校の教師、堀先生役には昨年お亡くなりになった津川雅彦さん。
頼りがいのある先生役を好演されていました。
その他に、風吹ジュンさんや新井康弘さん、沢田雅美さん、村野武範さんなど、豪華キャストの面々が出演されていました。