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インターネット赤ちゃんポストの問題点とは?民間事業者と児童相談所の養子縁組を比較!

社会のこと
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には孫が2人いるんですが、まあ、かわいいですね。理屈なしに。

ずっと幸せに生きていって欲しいと心から思います。

自分の孫ではなくても、赤ちゃんは皆ほんとにかわいいです。疑うことを知らない無垢な笑顔、そして、そっと抱きたくなる可愛らしいあの体型。

神様は、自分の力では生きていけない赤ちゃんが、周りの大人達に愛されるように、あんな風に作られたんだと思います。人間だけじゃなく、動物の赤ちゃんも。

さて、世の中には、望まない妊娠によって生を受け、親の愛を十分に受けることのできない赤ちゃん達がいます。

そんな赤ちゃん達が、温かい家庭環境で育つことができるように、国は里親制度というものを設けています。これは厚生労働省の管轄下にある児童相談所によって実務が執り行われています。

しかし最近、民間の事業者がインターネットを使って養子縁組を斡旋する、インターネット赤ちゃんポストというものが大きな波紋を広げています。

今回はインターネット赤ちゃんポストについて、その問題点と児童相談所との違いについて考えていきます。

【追記】

2019年3月19日、大阪市はインターネット赤ちゃんポストのあっせん事業を不許可にする決定を下しました。

民間のあっせん事業が許可されてから初めての不許可の事例です。

この問題についてはさらに波紋が広がりそうです。

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インターネット赤ちゃんポストとは?

インターネット赤ちゃんポスト

はNPO法人 全国おやこ福祉支援センターが運営しているもので、親が育てることが困難な赤ちゃんの命を守るために、養子縁組の仲介をします。

その流れは以下のようになっています。

生まれてくる、あるいは生まれた赤ちゃんを自分で育てることができず、里親に出したい母親が、インターネット赤ちゃんポストの専用サイトに会員登録をします。その後、職員が面談し覚書を交わします。

一方、里親を希望する人も、住所や職業、年収など約70項目の必要事項を入力して会員登録をします。里親希望者は月額3000円の利用料を払わないといけません。

インターネット赤ちゃんポストのウェブサイトには、養子縁組を希望するたくさんの誕生予定あるいは誕生した赤ちゃんの情報が「新規募集」として載せてあります。

里親希望者は「新規募集」の赤ちゃんの中から希望の赤ちゃんを選び、エントリーします。インターネット赤ちゃんポストの運営側は里親希望者の登録情報を審査、そして面談を行い、里親を決定。

その後、養子縁組の法的な手続きを進めるということになります。

産みの親の出産費用や入院費、生活費など必要な費用は全て里親が出すことになっています。



その問題点を探る

インターネット赤ちゃんポストによる養子縁組については、多くの賛否両論が渦巻いていますが、ここではその問題点を整理したいと思います。

まず、ものを出品するかのように次々と「新規募集」という名のもとで赤ちゃんの情報が載ることに驚きと怖さを覚えます。

次に「マッチング」と言われる、里親を決定する方法にも疑問が残ります。

里親を希望する人は、職業や経済的な状況、最終学歴など77項目を登録し、団体はそれによって、里親をランキングしていきます。

もちろん、子どもが育つのにそれなりの経済的余裕や暮らしやすい環境は必要ですが、親になるための覚悟やその人の価値観など、心の中のことは言葉だけで判断することはできないのではと思います。

実際、里親になった女性が詐欺容疑で捕まり、子どもは養護施設に保護されるという事例も起きているようです。

それから、里親が産みの親を経済的に援助するということに対して、それは「人身売買」ではないかという心配です。

最も批判が集中したのは、今年の2月にインターネット赤ちゃんポストのサイトに「産んでくれたら最大200万円の援助をします。」というお知らせが出た時です。「これは人身売買ではないか。お金のために手放す親も出てくるのでは。」とSNS上でも多くの疑問の声が噴出しました。

お金を稼ぐために妊娠をする人まで出てきたら、大変恐ろしいことです。

別の団体で、赤ちゃんを斡旋して金銭を得、産みの親が養子縁組を撤回しても子どもを返そうとせず、業務停止になった例もあります。

「産んでくれたら援助」という表現に対しては、行政からも再三の指導があっていますが、運営側としては「あえて問題提起をしている。」ということで、撤回する意志はないようです。

そして、大変スピーディに里親が決まっていくことへの懸念です。

産みの親と里親側が面談を重ね、双方の意志を確認していくという過程を簡略化して、赤ちゃんが引き渡されていいのかという声が上がっています。

里親側が養育者としてふさわしいのかどうかという不安が残りますし、産みの親が悩んで葛藤する時間を奪うのではないかと心配します。

上記の全てに関係しているのは、自分で意志決定ができない赤ちゃんと言えど「人間」。その人間としての「尊厳」が守られているのかということではないでしょうか?

しかし、インターネット赤ちゃんポストの運営側は、赤ちゃんの命を守ることを最大の目的として活動をしています。また赤ちゃんだけでなく、誰からも支援を受けることのできないお母さんの命も守らなければならないと考え、スピーディーな対応をとっているということです。

私たちはその中身や現状を知らずに批判だけをすることはできませんが、この問題について真剣に考える必要があるのではないかと思います。



民間事業者と児童相談所の養子縁組の違いを比較調査!

里親には4つの種類があり、その中で、子どもと里親が法律上で親子関係になるのが「養子縁組里親」です。

養子縁組の斡旋は、児童相談所の他、全国20以上の民間事業者によって行われます。

ここでは、民間事業者と児童相談所の養子縁組の違いを、以下の6項目について比較調査しました。

里親になるために必要な手続きは

多くの民間事業者と児童相談所に、あまり大きな違いはありません。

里親希望者は子どもが欲しい理由などを書いたものを文書で提出します。そして養育者になるための研修を受けた後に登録ができます。

その後、職員が家庭訪問などにより面談をし、里親希望者の心構えや家庭の状況を調査します。

最終的には家庭裁判所の審判、許可が必要です。

しかしインターネット赤ちゃんポストでは、里親希望者は年齢や職業、年収など77項目をネット上に入力し、3000円を支払うだけで登録が完了します。

養子縁組に家庭裁判所の審判、許可が必要なのは同じです。

里親の年齢について

厚生労働省が作成している「里親委託ガイドライン」には、「養子縁組を前提とする里親は、子どもが20歳に達した時に、里親の年齢が概ね65歳以下であることが望ましい。」とあります。

ということは、生まれてすぐの赤ちゃんを引き取ることができるのは45歳までということになります。

そのため、児童相談所はもちろん、多くの民間事業者も、これに沿って年齢制限を設けています。

しかし、子どもが欲しいのに子宝に恵まれない夫婦は、長年不妊治療を行い、悩み続けているのが現状です。そして、とうとう出産をあきらめ、養子を迎えようとする頃には、年齢制限の壁にぶちあたってしまいます。

インターネット赤ちゃんポストでは、年齢制限はありませんが、乳児の場合、夫婦のどちらかが49歳以下であるところに斡旋をするそうです。

どの子を迎えるかの決定権は?

民間事業者も児童相談所も、どの赤ちゃんをどの里親に托すかは、審査の後、事業者側が決定します。

インターネット赤ちゃんポストは、里親希望者が赤ちゃんのデータを見て選びます。

子どもを迎えるまでの期間

国の制度はまだまだ遅れており、児童相談所も人手が足りていないので、研修が終わったとしてもスムーズに赤ちゃんを迎え入れることはできません。

3年や5年、中には10年待たされる人もいます。

その点、民間事業者の方が短い期間で成立します。それでも、年間の養親希望が約2,500件に対して、成立するのはその1割にも達しません。

インターネット赤ちゃんポストは、設立から2年で15組の養子縁組を成立させています。

登録から3~4ヶ月で成立するようです。

費用は誰が負担するか

民間の場合、その事業者によって違います。

産みの親に負担がかかることはありませんが、養親希望者の負担は0円のところもありますが、中には300万円近くを負担しているところもあります。

また多くの民間事業者は一般から寄付を呼びかけています。

児童相談所の場合は、養親の負担はなく、国からの補助があります。

マッチングの範囲は?

これも各民間事業者によって違いますが、全国どこでも対応ができるところが多いようです。

児童相談所は、その地域の自治体が運営していますので、その地域内でのマッチングになります。

命の重さを受け止めて

最近、自分の産んだ4人の子を遺棄するという非常にショッキングなニュースがありました。今までも、生まれたばかりの赤ちゃんが母親によって殺される事件はたくさん起きています。

インターネット赤ちゃんポストの運営者は、「まず赤ちゃんの命を救うことが大事。」との思いから、ネットを使ったスピーディなやり方に踏み切られたのだと思います。

今回、このことを調査して、現実にショックを覚えましたし、深く考えさせられました。この点では、インターネット赤ちゃんポストが世間に一石を投じてくれたおかげだと思います。

でも、お腹の中にいる赤ちゃんがこの世に生まれ出る前に、里親が決まる・・・本当にこれでいいのでしょうか?

もしかしたら、誕生した赤ちゃんを抱っこし、おっぱいをあげている間に「苦しくてもやっぱり自分で育てよう。」と思ってくれるお母さんもいるかもしれません。でも、もう契約を済ませてお金も出してもらっていたら、引き返せません。

しかしその前に大事なのは、望まない妊娠をしないこと、命の重さを女性も男性もしっかりと受け止めることです。



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