皆さん、大分の湯布院に行かれたことはありますか?
私が住んでいる熊本からは近いので、何度か宿泊をしたことがあります。
湯布院の町並みは小京都のような趣があり、「東の軽井沢、西の湯布院」とも言われます。
全国2位の源泉数と湧出量を誇る温泉もあり、家族連れや女友達、それに外国からの旅行者に人気の観光地です。
この湯布院に話題の若女将がおられます。
その方のお名前は緒方真美さん。
東京でファッションの勉強をし、その後Uターンして老舗旅館「由府両築」の女将になるという異色の経歴の持ち主です。
緒方真美さんは、2016年の熊本地震で大きな痛手を受けましたが、今までの心を尽くした接待のおかげで、お客さん達から大きな励ましを受けて復活し、今も全国から来られる人達を笑顔にしておられます。
今回はこんな緒方真美さんにフォーカスしたいと思います。
緒方真美の夫と子供について!
それではまず、緒方真美さんの夫と子供について見ていきたいと思います。
緒方真美さんは29歳の時に結婚されました。
夫は敬征さんと言われ、真美さんより一歳年下のようです。
夫の敬征さんは真美さんとともに旅館「由府両築」の経営に携わっておられます。
お二人はきっと仲の良い夫婦だと思いますが、毎日一緒に仕事をされ、加えて経営者という立場なので、時に激しくやり合うこともあるようです。
そうでないと、妥協せずに満足する仕事はできないのでしょうね。
緒方真美さんには子供さんが一人おられ、まだ1歳の女の子だそうです。
子育てをしながら、朝から晩まで旅館の女将として働くなんて、それはそれは大変なことでしょうね。
父や母は?
次に緒方真美さんの父と母についても調べてみました。
緒方真美さんの父親は緒方肇さんと言われ、現在は株式会社「両築」の代表取締役をされています。
父親の肇さんはもともとはホテルマンをされていましたが、独立し、15年前に由布院の老舗旅館「由府両築」を買い取られました。
2010年には別府市観海寺に「美湯の宿 両築別邸」を開業されます。
また2015年に大分の宇佐郡安心院町に「山の駅 仙人田茶屋両築」を開業されます。
緒方真美さんの母親は緒方里恵子さんと言われ、現在は株式会社「両築」の取締役を務めておられます。
真美さんもともに取締役に就任していらっしゃいます。
母親の里恵子さんはずっと接客業をしてこられ、お客さん達から愛される方だったのだそうです。
真美さんはそういう母の姿を子供の頃から見てこられたのでしょうね。
その母親が10年ほど前に体調を崩したことが、真美さんが大分に戻るきっかけになったそうです。
緒方真美のプロフィール
では、緒方真美さんのプロフィールを紹介しておきます。
緒方真美さんは1984年、大分県別府市に生まれました。
現在36歳です。
若い頃はファッションに強い興味があり、高校を卒業すると上京し、デザインの専門学校「バンタンデザイン研究所」に入りました。
その後は「SHIBUYA109」の店員として働きました。
緒方真美さんは、その頃までは、地元大分が好きという感覚もなく、旅館業を継ごうという気もなかったそうです。
しかし、26歳の時、母親が体調を崩されたのをきっかけに大分に戻ってきて、旅館を手伝い始めます。
そして、長女という責任感もあり、旅館を継ぐことを決心します。
26歳で旅館の女将になるなんて、きっと私達には想像できない程の大変な日々だったことでしょう。
お客さんへの配慮や従業員への気遣いなど・・・。
毎朝5時半に起きて自宅のある別府から由布院の旅館に来て、夜の9時、10時にやっと帰宅する毎日でした。
最初は辛い仕事だと思っていたのですが、そのうちにやりがいを感じるようになり、今では女将業が天職と思えるのだそうです。
素晴らしいですね!
しかし、そうやってがんばっている緒方真美さんを熊本地震本震が襲います。
2016年4月16日のことです。
旅館は半壊になり、営業停止に追い込まれます。
緒方真美さんは心が折れそうでしたが、今まで来てくれたお客さん達から励ましの電話や手紙が次々と届くようになります。
「ぐちゃぐちゃでも必ず行くからね!」
「ファイト!」
真美さんは、これらの励ましに大きな力をもらい、4月30日に営業を再開しました。
真美さんが女将として、心を尽くしてお客さん達と接して来られた証ですね。
届いた手紙には一つひとつ心を込めて返信をしました。
緒方真美さんはほとんど毎日働き、休んだ記憶がないのだそうです。
こんな緒方真美さんの旅館「由府両築」はJTBの顧客満足度アンケート評価で小規模旅館の部 優秀賞に輝きました。
緒方真美さんはきっとこれからも困難にまけず、来られた方々を笑顔にする若女将としてがんばっていかれることでしょうね。
私も今度湯布院に行く時には、緒方真美さんの旅館「由府両築」に泊まってみたいと思います。