もうすぐ北京パラリンピックが始まりますね。
スノーボードには、平昌パラリンピックの金メダリスト、成田緑夢(なりた ぐりむ)選手が出場するのでは?
成田緑夢選手は不慮の事故で障がいを負いましたが、「障がいを負っても夢を追い続けられるということを伝えたい」という目標のもと、ここまで頑張ってきました。
今回は、成田緑夢選手の現在と出身高校、父母や兄弟に迫りたいと思います。
【追伸】
成田緑夢選手は北京パラリンピックには出場しないことが分かりました。
成田緑夢選手はスノーボードからの引退を発表しています。
緑夢選手は陸上選手として、これからもがんばるつもりのようです。
成田緑夢の現在
まず、成田緑夢選手の現在についてお伝えします。
成田緑夢選手は、現在近畿医療専門学校に所属しています。
そして、株式会社NTTぷらら、株式会社アイキャストの2社とスポンサー契約を結び、競技生活をしています。
昨年12月にはサニーサイドアップとアライアンス契約を結びました。
スノーボードだけでなく、水泳や走り幅跳びなどにも挑戦し、すばらしい結果を出しています。
今年はトライアスロン大会にも出ました。
また子供達にトランポリンを教える「Superトランポリン」という教室を主宰しています。
普段は、平日はトレーニング、週末はトランポリンの先生という生活だそうです。
今年に入ってからは海外遠征が続き、現在は、3月に行われる今シーズン最後の世界選手権、そして平昌パラリンピックに向け、着々と準備を進めているところです。
でも成田緑夢選手が現在の生活を手に入れるのは簡単なことではありませんでした。
スノーボーダーとして、幼い頃から目覚ましい活躍をしていた成田緑夢選手は、2013年、トランポリンの練習中に左足の腓骨(ひこつ)神経麻痺という大怪我に見舞われます。
足が自由に動かせなくなり、全てが嫌になって、一度はスポーツを止めてしまったのだそうです。
でもその後、オリンピックでメダルを取るためではなく、ただスポーツを楽しみたいと思い、ウェイクボードを始めます。
なかまとともにやるのが本当に楽しかったそうです。
そして、健常者の大会に出たら、何と優勝してしまいます。
その時、ある人からSNSでこんなメッセージをもらったのだそうです。
「僕も障がいを持っているけど、緑夢君を見て、もう一度スポーツをしてみたいと思った。勇気をもらった。」
この言葉が緑夢選手の心を突き動かします。
「多くの人に勇気を与える人になろう。」
そして、夏と冬のパラリンピック出場に向けての挑戦を始めます。
こうして現在の成田緑夢選手があるのです。
成田緑夢の出身高校について
成田緑夢選手の出身高校は、大阪市天王寺区上之宮町にあって、学校法人上宮学園が運営する上宮高等学校です。
この高校は創立127年の歴史を持ち、野球の強豪校として知られています。
創立以来男子校でしたが、2011年から男女共学になりました。
卒業生には江本晃一さんなど元プロ野球選手の他、小説家の司馬遼太郎さんやソチオリンピックスノーボードの銅メダリストである平岡卓さん等、著名な方が数多くおられます。
成田緑夢の父母や兄弟について
父はスノーボードコーチの成田隆史さんです。
京都大学を卒業しておられます。
父は「夢くらぶ」というスノーボードチームを作り、子供たちはそこで父の指導を受けて育ちました。
大阪市内の自宅の屋上にはトランポリンがあり、空中感覚を養うために、緑夢選手は毎日トランポリンの練習をしていました。
母は多美江さんと言われます。
緑夢選手は4人兄弟の末っ子です。
1番上はトリノオリンピックのスノーボード日本代表になった成田童夢さんです。
2番目は今井流星さん、3番目はやはりトリノオリンピック日本代表の今井メロさんです。現在はタレント活動をしています。
ものすごいスポーツ一家なんですね。
父母は緑夢選手に他の兄弟以上の期待をかけていたようですから、緑夢選手を襲った突然の事故でどん底に落とされた気持ちだったでしょうね。
父母は医師から「歩けるようになる可能性は20%」と告げられました。
父は、足を切らないように医師に懇願したそうです。
緑夢選手は4度に渡る出術をし、半年後にやっと退院するのですが、それから半年も経たない頃に、父は緑夢選手をスキーに連れ出します。
すごいお父さんですね。
私だったら痛みに苦しむ子供を見るのは耐えられないでしょう。
厳しくしながら、きっと心の中では泣いておられたことでしょう。
でも、こんな父がいなければ、今の成田緑夢選手は存在しないでしょう。
厳しい父は、それまでどんなにいい成績を出しても、子供を褒めることはありませんでしたが、今は「頑張ってるな。」と声をかけてくれるのだそうです。
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成田緑夢のプロフィール
成田緑夢選手は1994年2月1日、大阪市住之江区に生まれました。
現在24歳です。
身長は173㎝。
成田緑夢選手は兄の童夢さんや姉の今井メロさんとともに、1才からスノーボードをやっていました。
1998年の長野オリンピックでは、4才にしてスノーボードのデモンストレーションを担当し、その才能を輝かせていました。
小学生になると国際大会にも出場するようになります。
その後トランポリン競技も始め、2010年の全国高校選手権で、最高難度点賞を獲得します。
同年、平昌オリンピックでも金メダルを取ったあのショーン・ホワイトの大技「ダブルマックツイスト1260」を1回で決めるという驚くべきことをやってのけます。
2012年からフリースタイルスキーを始め、13年3月には初出場の世界ジュニア大会で、ハーフパイプで優勝を果たしました。
しかしその翌月の2013年4月、トランポリンの練習中に大怪我を負い、左ひざから下の感覚を失ってしまいました。
それでも、上述しているように、絶望の淵から立ち上がり、3月9日に開幕する平昌パラリンピックと2年後の東京パラリンピックを目指し、スノーボードや陸上競技の練習を頑張っています。
スノーボードでは2016年、全国障害者スノーボード選手権大会 スノーボードクロスで優勝。
2017年はIPC・スノーボードワールドカップ タホ大会と平昌大会で続けて優勝。全国障害者スノーボード選手権大会でも優勝を果たします。
そして平昌パラリンピックの日本代表に。
陸上競技では、2016年の日本パラ陸上選手権 走り高跳びで2位。
2017年は走り高跳びと走り幅跳びの2種目で2位を獲得しました。
まとめ
成田緑夢選手、すごい人ですね。
こんなことは生まれ持ったすごい能力があるからできることです。
でもその能力を、ただ自分の栄誉のためではなく、多くの人を励ますために使おうとしている成田緑夢選手は本当に素晴らしいです。
平昌パラリンピックでの成田緑夢選手の活躍は、きっと私たち、特に落胆している人たちに大きな勇気を与えてくれることでしょう。