先週は吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞され、大きな話題になりましたね。
今週はノーベル経済学賞が発表されます。
ノーベル経済学賞は他のノーベル賞とは成り立ちが違い、正式名称を「アルフレド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」と言います。
プリンストン大学の清滝信宏(きよたき のぶひろ)教授には、今年もノーベル経済学賞の期待がかかります。
清滝信宏教授は「清滝・ムーアモデル」の構築で知られ、アメリカや日本の金融危機の緩和に大きな貢献をされた方です。
今回は、この清滝信宏教授の出身高校と大学、経歴とプロフィールそして家族と父親についてお伝えしたいと思います。
ノーベル化学賞を受賞された吉野彰さんについてはこちらをご覧ください。

また、「日本資本主義の父」と言われ、新1万円札の顔に決まった渋沢栄一氏についてはこちらをどうぞ。

清滝信宏教授の出身高校と大学について
photosforyouによるPixabayからの画像
まず、清滝信宏教授の出身高校と大学について見てみたいと思います。
清滝信宏教授の出身高校は東京教育大学附属高校です。
東京教育大学附属高校は現在の筑波大学附属高校で、1978年に改名されました。
筑波大学附属高校は東京にある国立の中高一貫校です。
筑波大学附属高校(東京教育大学附属高校)の出身者の中には、元内閣総理大臣の鳩山一郎さん、参議院議員の片山さつきさん、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の孫である渋沢敬三さん、女優の檀ふみさんなど、著名な方が数多くおられます。
清滝信宏教授は1974年に東京教育大学附属高校を卒業されました。
清滝信宏教授の出身大学は東京大学です。
東京大学教養学部の文科3類から同大学の経済学部へ進まれ、1978年に東京大学を卒業されました。
その後、ハーバード大学大学院に進学されました。
ハーバード大学はアメリカ、マサチューセッツ州ボストンにある総合私立大学です。
清滝信宏教授は、1985年にハーバード大学大学院博士課程を修了され、大学から経済学のドクター・オブ・フィロソフィー(Ph.D.)という学位を授与されました。
清滝信宏教授の経歴とプロフィール
それでは、清滝信宏教授の経歴とプロフィールをお伝えします。
経歴
清滝信宏教授の経歴は以下の通りです。
清滝信宏教授は1955年6月24日、大阪府に生まれました。
上述したように、東京教育大学附属高校、東京大学を卒業後はアメリカに渡られます。
ハーバード大学院卒業後に、 ウィスコンシン大学で6年間助教授を務め、1991年からミネソタ大学の准教授になられました。
その後、イギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクス に招かれ、教授になられます。
清滝信宏教授はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに在籍されている2000年にアメリカのマサチューセッツ工科大学経済学部客員教授となられます。
2005年にはニューヨーク連邦準備銀行シニアエコノミストに就任されます。
清滝信宏教授はイギリスとアメリカの両方で活躍されたのですね。
2006年にはプリンストン大学に移られましたが、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスには客員教授として在籍し、専門のマクロ経済学の講義などを行われました。
プロフィール
清滝信宏教授のプロフィールも以下にまとめておきます。
生年月日 1955年6月24日
年齢 64歳
出身地 大阪府
国籍 日本
1974年、東京教育大学附属高等学校卒業
1978年、東京大学卒業
1985年、ハーバード大学博士課程修了
同年、 ウィスコンシン大学マディソン校経済学部助教授(~1991年)
1987年、ウェスタンオンタリオ大学客員講師
1989年、一橋大学非常勤講師(~1990年)
同年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス経済学部講師
1991年 ミネソタ大学経済学部准教授、ミネアポリス連邦準備銀行客員研究員
1995年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス経済学部招聘教授
1997年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス経済学部教授
2000年、マサチューセッツ工科大学経済学部客員教授(~2001年)
2005年、ニューヨーク連邦準備銀行シニアエコノミスト(~2006年)
2006年、プリンストン大学経済学部教授、ニューヨーク連邦準備銀行学識顧問
2010年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員教授
清滝信宏教授の家族と父親も調査!
清滝信宏教授の家族と父親についても調べましたが、清滝信宏教授はすごいご家族の中のお一人だということが分かりました。
清滝信宏教授の祖父、清滝幸次郎さんは大阪府池田市の市議会議員で、池田銀行(現在の池田泉州銀行)を設立した方です。
清滝信宏教授の父親は清滝一也さんと言われます。
父親の一也さんは内外除虫菊社長、上山薫さんの長男です。
父親、一也さんは清滝幸次郎さんの長女と結婚して清滝家の養子になられ、池田銀行を継がれました。
そういうわけで、清滝信宏教授のご家族には実業家で、経済のエキスパートがたくさんおられるのですね。
清滝信宏教授の妻と子供さんについても調べましたが、今の段階では情報を見つけることはできませんでした。
もし、清滝信宏教授がノーベル経済学賞を受賞されたら大きく報道されて、妻や子供さんについても紹介されることになるでしょうね。
その時はこちらに追記したいと思います。
清滝信宏教授の受賞歴
清滝信宏教授にはその功績により、以下のような数々の受賞歴があります。
1997年には中原賞を受賞。
中原賞は日本経済学会が45歳未満の経済学者に授与する賞です。
1999年にはヨーロッパ経済学会ユルヨ・ヨハンソン賞を受賞。
イギリスの経済学者、ジョン・ハードマン・ムーアと共同受賞です。
2010年、「清滝・ムーアモデル」の構築に対して、トムソン・ロイター引用栄誉賞が授与されました。
トムソン・ロイター引用栄誉賞は、ノーベル賞受賞の有力候補者に与えられる賞です。
2015年にはフランス銀行・トゥールーズ経済学院から2014 Senior Prize of BDF-TSE in Monetary Economics and Financeが与えられました。
これは、金融経済学の理解に役立つ基本的な概念を開発した大学の研究者に贈られる賞です。
清滝信宏教授は国際的な賞をたくさん受賞されているのですね。
それだけ、世界経済への貢献度が大きいということですね。