アビー・アハメド首相(エチオピア)の経歴とプロフィール!妻と子供は?業績も紹介!

ひと

今年のノーベル平和賞はエチオピアのアビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相に贈られました。

アビー・アハメド首相は20年間も続いてきた国境をめぐる争いを終わらせ、隣国エリトリアとの和平を成し遂げた方です。

今回は、ノーベル平和賞に輝いたエチオピアのアビー・アハメド首相の経歴とプロフィール、妻と子供そして業績についてお伝えします。

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アビー・アハメド首相の経歴とプロフィール

まず、アビー・アハメド首相の経歴とプロフィールについて見ていきたいと思います。

アビー・アハメド首相は、1976年8月15日、エチオピアで生まれました。

エチオピアの最大の民族、オロモ出身です。

現在、43歳。

アビー・アハメド首相は、イスラム教徒の父親、アーメド・アリとキリスト教徒に改宗した母親、テセータ・ウォルデの間に生まれました。

アビー・アハメド首相は地元の小学校に行き、近くのアガロという町の中学校に進みました。

1993年、アビー・アハメド首相はエチオピア軍に入隊します。

1995年にはルワンダで国連平和維持活動を開始し、エチオピアとエリトリアの国境問題の解決に尽力し始めました。

アビー・アハメド首相は、エチオピアの大きな民族であるオロモとアムハラ、ティグレの言葉を話すことができ、また英語も話すことができます。

そのことが民族間の衝突の緩和に大きく力を発揮したのではないかと思われます。

軍隊に属していた2001年にコンピューターと通信技術の学士号を取得し、2005年には南アフリカのプレトリアの大学院で暗号学を習得しました。

2011年にはロンドンのグリニッジ大学で変革的リーダーシップの修士号を取得。

2013年にはエチオピアの首都、アディスアベバで経営学修士号を、さらに2017年には博士号を取得しました。

2010年に、オロモ族を主体とした政党、オロモ人民民主機構(OPDO)から選挙に出て、議員として活躍することになります。

2017年にはOPDOの書記長になりました。

その後、科学技術相を務めていましたが、2018年4月にエチオピア首相に就任しました。

初めてのオロモ出身の首相です。

アビー・アハメド首相はエチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)オロモ人民民主機構(OPDO)のリーダーでもあります。


アビー・アハメド首相の妻と子供について

次にアビー・アハメド首相の妻と子供についてもお伝えします。

アビー・アハメド首相の妻はジナッシュ・タヤチョフ(Zinash Tayachev)さん、41歳です。

妻のジナッシュ・タヤチョフさんは、エチオピアのファーストレディとして、子供達の教育をサポートすることや女性の経済的支援、障がい者や高齢者への支援などにとりくんでおられます。

アビー・アハメド首相と妻のジナッシュ・タヤチョフさんは、アビー・アハメド首相の軍隊時代に出会われたようです。

お二人の子供さんは4人おられます。

娘さんが3人と、昨年、養子に迎えた息子さんがおられます。


アビー・アハメド首相の業績を紹介

最後にアビー・アハメド首相の業績についてお伝えします。

エチオピアでは民族間の対立による混乱が続いていました。

最大民族であるオロモ民族は政府への抗議行動を続けてきましたが、オロモ出身のアビー・アハメドさんが首相に就任したことで、長く続いてきた民族間の対立が短い期間に解消されることになりました。

アビー・アハメド首相は就任演説で、過去の政権による反政府勢力への殺害を謝罪し、国民が自由に意見が言える民主主義を歓迎しました。

また、アビー首相は政治犯の拷問を行っていた刑務所の廃止し、停戦合意を行い、長年にわたる移民系住民と政府の間の溝を埋める努力をされました。

そして、20年も続いていたエチオピアとエリトリアの国境争いに終止符を打つために「平和と協力の宣言」を発表し、2018年6月エリトリアのイサイアス大統領との会談を実現させたのです。

この会談で国交正常化が実現し、国境によって引き裂かれていた家族が再会することができました。

その他に、政治犯の釈放や亡命者の帰国招待、女性の権利を取り戻すことなどにも力を入れておられます。

アビー・アハメド首相のこれらの業績に対し、2018年にヘッセ平和賞が、そして今回、ノーベル平和賞が授与されました。

【追記】

12月10日(火)、今年のノーベル平和賞の授賞式がノルウェーのオスロで開かれました。

アビー・アハメド首相は、受賞後にこう語りました。

私のパートナーであり、また平和における同志である(エリトリアの)イサイアス・アフウェルキ大統領の代理として受賞する。20年にわたる両国のこう着状態を終わらせるに当たり、彼の善意、信頼と尽力が必要不可欠だった。

引用元 https://www.afpbb.com/articles/-/3258986

今まで敵だったエリトリアの大統領を賞賛するとは、アビー・アハメド首相は本当に素晴らしい方ですね。

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